注目のお祭り
9月14日・15日に行われる 愛知県 瀬戸市の せともの祭 は瀬戸川沿いに200軒ものせともの店が立ち並ぶ全国最大級の規模。普段使うの器から陶芸作品まで豊富に並び全国津々浦々から数十万人の人出でにぎわう。
焼き物まつり
9月15日に行われる 富山県 南砺市 城端むぎや祭 は哀調を帯びた旋律と、男衆が織りなす勇壮で風格あるむぎや踊りのコントラストが多くの人々を魅了し続ける祭りで、むぎや踊り競演会や総踊りなども開催される。
9月7日から9日に行われる 秋田県 の 角館祭りのやま行事 は、武者人形や歌舞伎人形をのせた曳山が曳き廻される。曳山には飾山囃子を奏する人たちが乗って囃し、秋田おばこたちが艶やかに手踊りを披露する。
岩手県 の 花巻まつり は9月13日から15日行われる。歴史上または伝説上の場面を作り上げる絢爛豪華な風流山車、古来より踊り継がれてきた鹿踊・神楽権現舞、優雅な花巻ばやし踊りなど花巻の伝統文化が満載。
和歌山県は紀伊の国と呼ばれ、温暖で雨に恵まれた奥深い紀伊山地から良質の木材が産出されたので「紀伊の国」は「木の国」から派生した名前と言われています。また、地理的には山と川により紀北地域と紀南地域に分けられ、文化と伝統を異にする祭りや芸能がさまざまに伝えられています。
1月 串本町の潮岬望楼で開催される本州最南端の火祭りは、日没に芝生に火が放たれる芝焼きをはじめ、地元の民謡串本節や潮岬節の歌と踊りがあり盛り上がります。
熊野速玉大社の摂社、神倉神社の御神体は「ことひき岩」と呼ばれる巨大な一枚岩で、この岩を舞台にして2月に御燈祭りがおこなわれる。祭典が済み、白装束の男たちが千数百本の燃え盛るたいまつを持って石段を駆け降りると、あたりは一面火の海になる。火に対する古代信仰をさそう勇壮な火祭りです。
4月 日高川町の上阿田木神社の春祭りは県下でも数少ない春祭りです。渡御行列の主役は稚児三人で、神社への参入、お旅所への供奉など、いずれも大人の手よって運ばれ土をふまないという神の資格を崩さないところが特色です。祭りでは八つ撥の舞や獅子の舞などが奉納されます。
5月 戦国の武将、真田昌幸・幸村父子を偲んで行われる九度山町の紀州九度山真田まつりは、大人や少年少女の武者行列(槍隊、鉄砲隊、なぎなた隊など)が町内を練り歩き、絢爛豪華な戦国絵巻が繰り広げられる。行列には盛んな拍手と声援が送られ、中でも真田十勇士は人気です。
6月 熊野那智大社の紫陽花祭は幾重にも花を付けたあじさいを観賞し、自然の恵みに感謝する恒例の祭典です。境内にはガクアジサイやヤマアジサイ、タマアジサイなど約2千株があり紫陽花園が一般公開されます。
7月 熊野那智大社の大祭那智の扇祭り(火祭り)の「扇祭り」と称せられるのは独自の扇神輿の渡御行列があるからです。この祭りの一番の見どころは那智の滝の前で繰り広げられる神事。参道を清めるため、白装束の男たちが燃えさかる大松明を抱え「ハリヤ、ハリヤ」と大声をかけ合いながら石段を下ったり、上ったりする、大松明が乱舞する熱気と迫力が強烈です。
田辺祭は、450年余の歴史をもつ、毎年7月24日と25日に行われる闘鶏神社の例祭で、江川が出す「住矢」と呼ばれる衣笠を先頭に、旧城下の各商人町の6基と漁村である江川の2基、計8基の「お笠」と言われる人形を飾った祇園祭のような笠鉾が町中を練り歩き、街をあげた賑わいを見せる「紀州三大祭り」のひとつに数えられる紀南地方最大の祭礼です。
串本町の河内まつりは古座川の河口から神額を御舟に積んで上流にある河口島まで運んで祭儀を行う祭りです。屋島の源平合戦の時に、源氏に味方した古座地方の熊野水軍が戦勝祈願や凱旋報告をした祭りが伝えられたといわれています。また、この祭りには古座獅子の奉納や戦合(センゴウ)と呼ばれる少年たちの櫂伝馬の競漕があり祭りを盛り上げます。
7月終わりに行われる、紀の川市の粉河祭は粉河産土神社の祭礼で、渡御行列に特色があり、武者、稚児、住職、獅子頭など総勢四百人もの人が参加する。古式な行列に続いて神輿があばれながら続き、さらにきらびやかに飾り付けた「だんじり」が練り歩くのは壮観です。
8月 高野山万燈供養会は一の橋から奥之院御廟橋までの約2キロメートルの参道に約10万本のろうそくが灯され、光の川が出現する。暗闇に浮かぶ淡いろうそくの光は幻想的。奥之院に眠る御霊、先祖の御霊を供養するお祭りです。
10月 御坊市の御坊祭は各地区から四つ太鼓、屋台が町中を練りまわって祭りの雰囲気を盛り上げる。本祭りは祭式が終わると御旅所へ神幸し、神輿の潮ごりなどがあり、各組の雀踊りや奴踊り、黒獅子と赤獅子の舞が出され、豪快な四つ太鼓が打ち鳴らされ、一方では、鉢叩きの歌で踊る、美しい装束に花笠を冠り、大きな瓢箪を持つ戯瓢踊りのような落ち着いた踊りも披露されます。
戯瓢踊(けほんおどり)は御坊市薗に伝承する念仏踊系の風流踊です。小竹八幡神社の秋祭の宵宮と本祭(神幸祭)に踊られる。大奇瓢(約1メートルの大瓢箪を持つ者)1名、小瓢(渦巻状の小瓢箪を持つ者)十数名、太鼓、鼓、鉦の編成で、花笠をかぶり、絵模様のついた白帷子(しろかたびら)に黒絽(くろろ)の僧衣様の衣を着て、円陣または2列になって踊る。江戸初期には存在し、9代紀伊藩主徳川治貞から賜った四恩状を御書読人(ごしょとくにん)が読み上げてから始めます。
日高川町の笑い祭(丹生祭)は、白く顔を塗り、赤色で顔に「笑」の文字を書き、赤・青・黄色の派手な衣装の「鈴振り」が神輿や屋台を誘導しながら、「笑え笑え、永楽じゃ、世は楽じゃ」と町を練り歩く姿がユーモラスなお祭り。出雲の神様の集まりに寝坊をして落ち込んでいる丹生都姫を心配した村人たちが「笑え、笑え」と慰めて勇気づけたことに始まったと伝えられています。
木ノ本の獅子舞は、木ノ本八幡宮の祭礼に奉納されるもので、500年の伝統があるといわれています。地上の舞とだんじり上の舞があり、どちらも勇壮なことで知られているが、特に地上約5メートルに渡した2本の青竹の上を舞う、だんじり上の舞が有名です。舞台である青竹の上を一体の雄獅子が笛や太鼓、鉦の音に合わせて演じ、その激しい動きは、目を離すことができないほど迫力ある獅子舞です。
10月の熊野速玉大社例大祭・御船祭は最初に神輿渡御式があり、楽人の奏でる雅楽の調べと共に、御神輿、太鼓等の渡御の行列が町なかを練り歩きます。そして速玉大社近くの乙基(おとも)河原へ到着すると、氏子各地区の船で早船競漕が始まります。上りと下りの競漕があり、御船島を3周する白熱したレースを展開します。
11月 かつては日高地方で冬の訪れを告げる祭りともいわれていた寒川神社の寒川祭(そうがわまつり)は、一般的に祭りにつきものとされる酒を、役者も参拝者も祭儀の間は飲んではいけないという決まりがあり、260年続く今も守られています。造花をあしらった華やかな幟に飾られ、山里を神輿の行列が行くなかで、天狗の面をつけた王仁(おに)と鬼の面をつけた和仁(わに)が4人立ちの獅子を先導し、御旅所まで神楽を舞いながら勇壮に練り歩きます。
熊野三山の一つとして、全国に祀る数千社の熊野神社の総本社、那智大滝を信仰の起源とする熊野那智大社の紅葉祭は、那智大滝や拝殿周辺が紅葉できれいに色づく頃に行われ、ご神体の那智の滝の前で2人の巫女がモミジの枝を手に神楽を披露します。この祭りは平安時代に花山法皇が那智山で千日行をした際に紅葉の美しさを和歌に詠み、短冊を小枝に結んで滝に流したという故事にちなんでいます。
和歌山県の花は うめ
和歌山県の鳥は めじろ
和歌山県の木は うばめがし
和歌山県の魚は まぐろ
(和歌山県の公式ホームページ)