お祭りりんく 火まつり

注目のお祭り( Xにポスト )

4月29日に行われる 山梨県 富士吉田市の 吉田胎内祭 は富士山の噴火で流出した溶岩流で形成された吉田胎内で、富士山を信仰の対象とする人々が噴火などの災害が少なくなることを祈願する神事で明治時代から続く。
4月27日の 岐阜県 飛騨神岡祭 は高山祭、古川祭と並ぶ飛騨三大祭のひとつ。総勢700名もの美しい祭行列や、大中小の神輿、鳥の毛冠をつけた子供たちが、鐘や太鼓を打ち鳴らしながら舞い踊る鶏闘楽が見どころ。
北海道 札幌市の 定山渓温泉渓流鯉のぼり は山々に雪が残る4月1日から新緑が芽生える5月12日まで、約400匹の鯉のぼりが豊平川上空を泳ぐ。ビューポイントは温泉街中心部にある月見橋からの眺め。
愛知県 半田市の地区ごとに3月16日から始まった 半田の春まつり は5月連休まで続く。金銀の刺繍幕に覆われた豪華な山車の引き回しや、からくり人形をはじめ、獅子舞や三番叟など見どころが多い祭りです。


都道府県開催日開催地お祭りYouTubeWikipedia
北海道7月4日から6日積丹町美国神社例大祭美国神社例大祭積丹町
北海道7月中旬の土・日曜日古平町天狗の火渡り天狗の火渡り古平町
北海道7月下旬網走市オロチョンの火祭り
オロチョンの火祭り
オロチョンの火祭り
青森県6月中旬の土曜日
五所川原市奥津軽虫と火まつり
奥津軽虫と火まつり岩木川
青森県8月16日黒石市大川原の火流し
大川原の火流し香坂高宗
岩手県旧暦1月6日二戸市サイトギ
雨と炎のサイトギ 南部氏
岩手県8月中旬の土・日曜日一関市藤沢野焼祭藤沢野焼祭藤沢町
秋田県1月15日秋田市火振りかまくら(仁井田)火振りかまくら仁井田 (秋田市)
秋田県2月11日から15日美郷町六郷(ろくごう)のカマクラ・竹うち六郷のカマクラ美郷町 (秋田県)
秋田県2月14日仙北市角館火振りかまくら
火振りかまくら火振りかまくら
秋田県山の日大館市大館大文字まつり
大館大文字まつり大文字まつり
山形県1月中旬の土曜日最上町赤倉温泉 お柴灯まつり赤倉温泉 お柴灯まつり最上町
山形県12月31日
鶴岡市出羽三山 松例祭松例祭出羽神社
福島県8月15日
富岡町麓山の火祭り麓山の火祭り富岡町
福島県11月の第2土曜日
須賀川市須賀川の松明あかし
須賀川松明あかし松明あかし
福島県11月第3土曜日須賀川市牡丹焚火須賀川牡丹園 牡丹焚火
茨城県9月の第1土曜日下妻市タバンカ祭りタバンカ祭り大宝八幡宮
栃木県5月第4日曜日那須町那須殺生石御神火祭
那須殺生石御神火祭御神火祭
栃木県7月第3土曜日佐野市浅間(せんげん)の火祭(佐野市公式ホームページ)浅間の火祭り佐野市
群馬県8月14日・15日南牧村大日向の火とぼし
大日向の火とぼし
南牧村 (群馬県)
神奈川県5月20日頃の土曜日小田原市曽我の傘焼まつり曽我の傘焼まつり曾我兄弟の仇討ち
新潟県3月第1日曜日長岡市古志の火まつり古志の火祭り山古志村
新潟県5月上旬から中旬妙高市艸原祭艸原祭妙高高原町
長野県10月第2土曜日松本市浅間温泉 たいまつ祭り浅間温泉 松明まつり
松本市
山梨県8月15日
南部町南部の火祭り(南部町公式ホームページ)南部の火祭り
南部の火祭り
山梨県8月26日・27日
富士吉田市
吉田の火祭り吉田の火祭り吉田の火祭り
富山県1月26日魚津市愛宕社の火祭り
愛宕社の火祭り
愛宕社の火祭り
富山県9月10日射水市櫛田神社秋季例大祭櫛田神社 火渡り神事
石川県7月第1金・土曜日
能登町あばれ祭
宇出津あばれ祭りあばれ祭り
石川県海の日の前日白山市横江の虫送り
虫送り 白山市横江町
虫送り
石川県7月の最終土曜日七尾市向田の火祭り
向田の火祭りキリコ向田の火祭り
石川県8月27日から29日加賀市ぐず焼き祭り
ぐず焼きまつりぐず焼き祭り
福井県3月2日小浜市お水送り若狭小浜のお水送り若狭神宮寺
福井県11月20日敦賀市せんべい焼き(天満神社)天満神社 せんべい焼き天満神社 (敦賀市栄新町)
岐阜県5月3日・4日神戸町神戸山王まつり
神戸山王祭り日吉神社 (神戸町)
静岡県2月第2日曜日伊東市大室山山焼き大室山山焼き大室山 (静岡県)
愛知県旧暦の1月7日に近い土曜日岡崎市瀧山寺 鬼祭り
瀧山寺鬼まつり滝山寺鬼まつり
愛知県2月第2日曜日
西尾市鳥羽の火祭り(西尾市)鳥羽の火祭り鳥羽の火祭り
愛知県旧暦2月1日津島市開扉祭(おみと)開扉祭津島神社
愛知県8月15日新城市信玄塚の火おんどり
信玄原の火おんどり
愛知県旧暦9月9日に近い日曜日岡崎市夏山八幡宮火まつり
夏山八幡宮火祭り
夏山八幡宮火祭り
三重県12月上旬の日曜日菰野町僧兵まつり
湯の山温泉僧兵まつり
僧兵
滋賀県1月第2土曜日
守山市勝部神社の火祭り勝部の火祭り勝部神社
滋賀県1月第2土曜日守山市浮気住吉神社 火祭り浮気(ふけ)の火まつり浮気町
滋賀県8月14日・15日日野町火振り祭り
火振り祭り
日野町 (滋賀県)
滋賀県12月第1日曜日東近江市太郎坊宮お火焚大祭太郎坊宮お火焚大祭阿賀神社
京都府3月15日
京都市右京区
嵯峨お松明式
嵯峨お松明け式清凉寺
京都府8月19日・24日・26日南丹市上げ松(美山町各所)美山町芦生松上げ松上げ
京都府8月23日に近い土曜日京都市右京区小塩の上松小塩の上げ松
京都府8月24日京都市北区雲ヶ畑松上げ久多・雲ヶ畑 松上げ雲ケ畑松上げ
京都府10月22日京都市左京区鞍馬の火祭
鞍馬の火祭鞍馬の火祭
京都府11月7日京都市左京区貴船神社 御火焚祭貴船神社 御火焚祭
京都府11月8日京都市伏見区伏見稲荷大社 火焚祭京都伏見稲荷大社火焚祭り
京都府11月23日京都市右京区車折神社 火焚祭車折神社 火焚祭
大阪府8月24日
池田市がんがら火(池田市立図書館公式ホームページ)
がんがら火祭りがんがら火祭り
兵庫県7月23日朝来市竹田松明まつり竹田松明まつり竹田城
奈良県1月1日桜井市ご神火祭り(繞道祭)
繞道祭大神神社
奈良県1月14日五條市陀々堂の鬼走り
陀々堂の鬼はしり
奈良県1月第4土曜日
奈良市
若草山焼き若草山焼き若草山
奈良県2月14日桜井市だだおし
長谷寺だだおし修二会
奈良県3月12日深夜
奈良市東大寺 二月堂修二会 (お水取り)
二月堂のお水取りお水取り
奈良県4月8日奈良市新薬師寺の修二会新薬師寺 おたいまつ新薬師寺
奈良県8月15日橿原市東坊城のホーランヤ(奈良県公式ホームページ)ホーランヤ火祭り
奈良県スポーツの日前の土・日曜日生駒市往馬大社の火祭り
往馬大社火祭り火出し往馬坐伊古麻都比古神社
和歌山県1月第3土曜日串本町本州最南端の火祭り(串本町公式ホームページ)本州最南端の火祭り潮岬
和歌山県2月6日新宮市お燈まつりお燈祭り御燈祭
和歌山県7月14日
那智勝浦町那智の扇祭り(火祭り)那智の扇祭り扇祭
和歌山県8月23日那智勝浦町二河の火祭り二河の火祭り那智勝浦町
和歌山県10月第3土曜日広川町稲むらの火祭り稲むらの火祭り稲むらの火
岡山県2月上旬岡山市岡山後楽園 芝焼き岡山後楽園 芝焼き
岡山県8月16日
和気町和文字焼きまつり(和気町公式ホームページ)和文字焼きまつり
広島県7月第2土曜日福山市お手火まつり
鞆の浦・お手火神事 お手火祭り
広島県大晦日廿日市市鎮火祭
宮島の大晦日 鎮火祭
山口県2月下旬美祢市秋吉台山焼き秋吉台の山焼き秋吉台
山口県8月15日・19日・23日岩国市ふるさとの火まつり 周防柱松ふるさとの火祭り 周防柱松
愛媛県8月14日八幡浜市五反田柱祭り五反田柱祭り八幡浜市
愛媛県8月15日内子町寺村山の神火祭り寺村山の神火祭り
高知県旧暦7月16日
四万十市大文字の送り火
大文字の送り火四万十市
福岡県1月7日
久留米市大善寺玉垂宮 鬼夜大善寺玉垂宮の火祭り鬼夜
佐賀県1月7日唐津市おんじゃおんじゃおんじゃおんじゃ
佐賀県12月8日
鹿島市祐徳稲荷神社 お火たき
お火たき神事祐徳稲荷神社
佐賀県12月最初の卯の日の前夜伊万里市取り追う祭り(伊万里市公式ホームページ)
取り追う祭伊万里市
長崎県2月上旬の日曜日平戸市川内峠 野焼き川内峠で野焼き
長崎県3月下旬の土曜日
雲仙市観櫻火宴観櫻火宴千々石ミゲル
熊本県3月中旬
阿蘇市田作祭 火振り神事阿蘇神社 火振り神事阿蘇神社
熊本県10月第2土曜日玉名市小天神社火渡り神事(玉名市公式ホームページ)
小天神社 火の神祭り
大分県8月14日豊後大野市小松明火祭り小松明火祭り小松明火祭り
大分県8月の最終土曜日臼杵市臼杵石仏火まつり
国宝臼杵石仏火まつり
臼杵磨崖仏
宮崎県1月下旬の金・土・日曜日
美郷町師走祭り師走祭り(上りまし) 神門神社
宮崎県8月最終の金・土曜日串間市都井岬火まつり
都井岬火まつり都井岬
鹿児島県旧暦の5月28日鹿児島市曽我どんの傘焼き
曽我どんの傘焼き
曾我兄弟の仇討ち

北海道 

オロチョンの火祭りは、神と語り通じ合えるという司祭(シャーマン)が登場し、採火式を執り行うところから始まります。シャーマンはかがり火を炊きながら、先住の北方民族であるモヨロ貝塚人(オロッコ・ギリヤーク民族)の魂を慰め、豊穣を願い祈りを捧げ、北方民族の衣装で着飾った人々が、タイマツをかかげながら行進し踊ります。夜空に立ち上る炎のパワーを感じながら、先住民の慰霊と地元の豊穣を祈願して行われる祭りです。

岩手県 

サイトギは二戸市の冬の伝統行事です。薪を積み上げて火を付け、炎や火の粉の立ち上る方角によって農作物の作柄を占う。裸の男衆たちと、燃え盛る炎が高く舞い上がる様子は圧巻です。

秋田県 

大館大文字まつりは大館市の夏の風物詩で、昼と夜の2部構成で開催されます。昼の部はおおまちハチ公通りをメイン会場として、大館大文字踊りや小学生のスクールバンドの演奏会などがあります。夜になると市内を流れる長木川の河川敷では露店が並び、ステージイベントでは「大館曲げわっぱ太鼓」の演奏などが行われ、そして、午後8時頃に市の東に位置する鳳凰山に「大」の火文字が浮かび上がると、フィナーレの打ち上げ花火が打ち上げられます。

山形県 

修験道の聖地、山形県出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)。羽黒山頂の出羽三山神社では大晦日から元旦にかけて松例祭が行われます。100日間参籠し、精進潔斎した2人の山伏がどちらが神意にかなったかを競い合う験競べ(げんくらべ)や、綱まき、国分け神事、火の灯替など、さまざまな神事を行い新年を迎えます。羽黒町手向の家々に飾ってある太い引綱は、このまつりに使われたもので、災いを払い、福を招くと伝えられる縁起物です。

福島県 

富岡町の麓山神社の麓山の火祭りは、大松明の火祭りとして名高いのですが、野菜等を神殿に並べて祈祷を行なう「七拾五膳の献膳」が古式にのっとって伝えられている貴重な祭りです。2メートル余りの大松明を十数人の白褌姿の青年がそれぞれ手にして山頂に駆け登り、再び駆け下ってくると社殿を三十三回まわる。燃えさかる大松明が壮観です。
11月 須賀川市栗谷沢の五老山で行われる須賀川の松明あかしは数十名の白衣の若者が神社のかがり火から手にした松明に火を移し、山頂の御神火台に点火する。町内の老若男女は小松明を持って山に登り、山頂の柵に松明をかける。大松明とともに燃える小松明は一千本を超え、全山が火の海になり晩秋の夜空を焦がします。

群馬県 

お盆の時期に南牧村の大日向の火とぼしがあります。萱を束ねた大松明を担いで火とぼし山に登り、太鼓の合図で点火し、その火を松明に移し、これを振りながら山を降りてくる。さらに他の松明に移して河川敷や橋の上で火を一斉に振り回します。これはまさに盆の精霊の来臨という感じになります。

山梨県 

8月 南部の火祭りは、盆行事の迎え火や送り火の行事が火祭りとして習合されたもので、この火祭りには、灯籠流しの「川施飢餓」と「投げ松明」、「百八灯」の三つがあります。子供たちによる「投げ松明」は、高さ10メートルほどの竿を立てて、その竿頭に藁を詰めた籠を取付け、この籠を目掛けて松明を投げ上げる。松明が籠に当たり燃え上がると、夜空が一段と明るくなるという珍しい祭りです。
富士山の「お山じまい」を告げるのが吉田の火祭りである。富士山の祭神「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」が燃えさかる火の中で出産したという「古事記」伝説から来ており、大松明が点火された時、夕闇の中で参道が火の海になる壮大な祭りです。

長野県 

浅間温泉に古くから伝わる浅間温泉たいまつ祭りは五穀豊穣と人々の安泰を願って行われる、御射神社春宮の火祭りです。採り入れ後の麦わらでつくった奉納されるたいまつは50本ほどで、大きな松明は直径3メートルにもなり、温泉街の中を数人の若人たちが燃え上がる松明を担ぎ、かけ声をかけながら練り歩く姿はとても勇壮です。最後に放りなげて祭りを祝う光景は火祭りの名にふさわしいものです。

石川県 

能登にはキリコと称される大きな燈籠を飾り立てる夏祭りが各地にたくさんあります。その中で7月のあばれ祭は40本もの大きなキリコ燈籠が出ます。太鼓や鉦を鳴らしながら、火がついた大松明の周りを火の粉を浴びながら暴れ回るように練り廻り、祭りは最高潮に達します。このキリコが暴れ回るさまは極めて勇壮なことからあばれ祭の名があります。
夏の虫送りの行事も、一種の火祭りです。害虫を焼き殺して駆除する意味があるのです。白山市横江町の横江の虫送りは、太鼓を叩きながら田をまわり、火縄アーチに近づき山形の両端から点火し、中央の「虫送り」の字をくっきりと燃え上がらせます。最後は打ちならす太鼓の競演とともに、神社境内の藁山に松明を投げ込んで燃え上がらせる、夏の夜の火祭りにふさわしい光景を描き出します。
火祭りとして有名なのが、能登島向田の火祭りです。神輿と奉燈の渡御があるが、広場には巨大な柱松明が立てられ、行列はその大松明をまわってから祭典を行います。やがて神輿の神燈から手松明に火が移され、その手松明を持って奉燈の担い手が柱松明のまわりを駆けまわり、それが済むと柱松明に火をつける。柱松明は燃えさかる炎の柱となる。まさに火の饗宴です。

福井県 

3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、3月2日に行われる小浜市神宮寺のお水送りは、奈良と若狭の関係を物語る伝統行事で、「お香水」が若狭鵜の瀬から10日間かけて二月堂「若狭井」に届くといわれています。

岐阜県 

近江の国坂本、日吉大社の分霊を伝教大師(最澄)自らにより祀られた由緒ある神社である日吉神社の神戸山王まつりは4日の零時から朝渡りがあります。山王7社の豪華な神輿が、前後を大小幾千本もの松明に囲まれ、掛け声と共に絶対に止まらないで、走りながら途中で担ぎ手が替わるなどの全力疾走し、お旅所に奉安されるという勇壮・豪快な火祭りです。

愛知県 

お盆に行われる信玄塚の火おんどり は、天正の長篠合戦で戦死した武田の軍勢の戦死者を慰めるためにはじめられたとするが、元来は盆供養の行事だったとみられる。道行囃子を奏しながらの大松明の行列や、大松明を振り回しての乱舞は壮観で、辺りは熱気に包まれ、その明かりは幻想的に闇を照らします。

滋賀県 

12月 太郎坊宮お火焚大祭は、除災招福の神として知られる太郎坊宮(阿賀神社)の火祭りで、毎年12月第1日曜日に行われます。当日までに、全国の信者の住所・氏名とそれぞれの願い事が書かれた10万本の護摩の奉納があり、これを境内に高く積み上げ火をつけます。点火するのは山伏の代表者1人で、正午過ぎに火がつけられ、午後4時過ぎまで燃え続けます。この火の霊力で罪汚れを払い、家内安全・無病息災なども併せて願います。火の勢いが弱まってくると、山伏たちが裸足で次々と火渡りを披露し、山伏問答・法剣の儀といった神事も行われます。神道護摩としては、日本随一の規模を誇るといわれています。

京都府 

嵯峨お松明式は清涼寺(釈迦堂)境内で行われる柱松行事です。お松明式はお釈迦様が荼毘に付される様子を再現した行事で、高さ7メートルの三基の松明が立てられ、それぞれを早稲、中稲、晩稲に見立て、その火勢によって、その年の農作物の豊凶を占います。涅槃会(ねはんえ)と嵯峨大念仏狂言も行われます。
左京区の由岐神社で行われる鞍馬の火祭の青年たちが燃えさかる大松明を担いで「サイレイ、サイリョウ」を繰り返して囃しながら集落を練り歩く様子や、「神輿落とし」と称する神輿が石段を駆け下りる姿が炎に浮かび上がる様は壮観で、人気のある祭りです。
伏見稲荷大社 火焚祭は五穀豊穣を祈願し、春の田植えの時に山から迎えた稲荷大神を、秋の収穫の後、感謝して再び炎とともに山に送るために、三基の火床を設け神田で採れた稲のわらを燃やし、信者等から奉納された火焚串(願い事、名前、年齢が書かれた幅約2センチ、長さ約25センチの串)を焚き上げ、宮司以下神職をはじめ参列者一同が大祓詞を奉唱して、罪障消滅・万福招来を祈願します。 夕刻には本殿前庭上で雅楽の調べに乗せた古雅な御神楽が行われます。

大阪府 

火伏せの神事である池田市の伝統行事ががんがら火です。五月山に点火する「大」と「大一」の火文字と長さ4メートル重さ100キロもある大松明の市内巡行です。日の暮れた市内に煌々と燃える炎が熱く美しく見物客を沸かせます。

奈良県 

大神神社のご神火祭り(繞道祭)と呼ばれているこの祭は1月1日の午前零時、宮司が神前で火打ちのウスと火打ちのキネできり出した清浄な神火を起こし、神火はやがて大松明に移され、この浄火を御神火といい、氏子らが持参した火縄に移して各家に持ち帰り、神棚の献灯と炊事などの火種とします。また、燃えさかる大松明は、三輪山麓の末社十八社を巡り、壮大な火祭り絵巻が奈良盆地の暗の中に展開されます。
若草山焼きは古都奈良に早春を告げる伝統行事です。若草山に広がる炎が、澄み切った冬の夜空を真っ赤に染め上げる様子は壮観です。さまざまなイベントや式典、祭典なども催され、山焼き直前には、色とりどりの花火も打ち上げられます。
3月の東大寺二月堂修二会 (お水取り)のシンボルのような行事「お松明」は、「練行衆」が大松明を捧げて内陣を練りまわり、礼堂に突き出し、床板に投げつける。火の粉は飛び散り炎は天井近くまで燃えさかる。金剛鈴が鳴り、錫杖が振られ、法螺貝が吹き鳴らされ、堂内は修羅場と化す、全く壮絶な荒行です。
夏の火祭りには、橿原市の東坊城のホーランヤがあります。圧倒的な大きさの松明が登場する松明行事で、厄払いの祭りと伝えられているが、行われる時期からすると、いわゆる盆の迎え火、送り火が変化したものともいえます。大松明は大きいもので高さ約3メートル、直径約1.3メートルで約450キログラムあり、担ぎ棒で支えて、30から40人で担がないと運べない大きさです。

和歌山県

1月 串本町の潮岬望楼で開催される本州最南端の火祭りは、日没に芝生に火が放たれる芝焼きをはじめ、地元の民謡串本節や潮岬節の歌と踊りがあり盛り上がります。
熊野速玉大社の摂社、神倉神社の御神体は「ことひき岩」と呼ばれる巨大な一枚岩で、この岩を舞台にして2月に御燈祭りがおこなわれる。祭典が済み、白装束の男たちが千数百本の燃え盛るたいまつを持って石段を駆け降りると、あたりは一面火の海になる。火に対する古代信仰をさそう勇壮な火祭りです。
7月 熊野那智大社の大祭那智の扇祭り(火祭り)の「扇祭り」と称せられるのは独自の扇神輿の渡御行列があるからです。この祭りの一番の見どころは那智の滝の前で繰り広げられる神事。参道を清めるため、白装束の男たちが燃えさかる大松明を抱え「ハリヤ、ハリヤ」と大声をかけ合いながら石段を下ったり、上ったりする、大松明が乱舞する熱気と迫力が強烈です。

広島県 

12月 鎮火祭は、大晦日に御笠浜で繰り広げられる、勇壮な火難除けの祭りである。厳島神社での神事の後、嚴島神社の斎火で松明をともし、その後に小松明にも火を点けていく。境内が大小100余りの松明で参道の御笠浜は火の海となり、参拝者の中を火の粉が飛び交う有様は誠に壮観です。参加者は燃え残った松明の一部をそれぞれ自宅に持ち帰り、神棚にお供えして、1年間の火難避けの護符にします。

愛媛県 

内子町寺村の寺村山の神火祭りは、夏の夜の神迎えの行事で、当番制で伝承されてきました。六角山に祭壇を設け、麓の畦道に灯芯をつけた棒を立て、夕刻になるとこれに火をつける。その火の中で山際に「山ノ神」の火文字が燃え上がる。本来は神迎えの祭りですが、百八灯の念仏行事も習合され、今は八月の盆行事としておこなわれています。

福岡県 

境内の灯りが一斉に消され真の闇となるなかで、日本一といわれる大松明6本が紅蓮の炎を上げて燃え盛り、それを数百人の裸の氏子若衆がカリマタで支えて境内を廻るという大善寺玉垂宮 鬼夜は、鐘・太鼓が乱打され境内が火の海になる、熱気あふれる勇敢な年頭の祭りです。大松明は直径1メートル余り、全長約13メートル、重さ約1.2トンもあります。この大松明の火の粉を浴びると無病息災と云われ、五穀豊穣、家内安全、災難消除を祈願される人々で賑わいます。

長崎県 

3月 雲仙市の観櫻火宴は、桜の季節に開催される日本一のたいまつ武者行列です。総勢200名の武者たちが、松明を片手に桜咲き誇る橘公園を練り歩く、県内最大の火祭りで、肥前龍造寺軍の千々石(ちぢわ)攻略の史実を基に再現される勇壮かつ幽玄な歴史絵巻を再現しています。

熊本県 

3月 阿蘇市にある阿蘇神社の火振り神事は阿蘇地方の五穀豊穣を祈る田作り祭の中で、姫神と国龍神の結婚を祝う儀式です。樫でくるまれたご神体が到着すると、茅の松明に火をつけ振り回します。炎の輪がいくつも重なり合い夜の神殿に浮かび上がります。火振り神事が終わると、阿蘇はいよいよ本格的な春を迎えます。
小天天子宮(小天神社)では、焚火の炭の中を素足で駆け抜ける火渡り神事が行われます。天子宮の創建は、和銅6年(713年)で、肥後国司道君首名(みちのきみのおびとな)によるものとわれています。首名が肥後国に下向したとき、疫病が流行していました。その病気平癒を願った首名が忌屋を造り祈願を行い、それによって疫病は治まったが、本当に治まっているかを知るために、火渡りを3度行いやけどを負わなかったという故事にならったものであり、約1300年の歴史があるといわれています。

大分県 

臼杵石仏火まつりは、磨崖仏の規模と数、彫刻の質の高さで日本を代表する石仏として国宝にも指定されている臼杵石仏群の、その参道などに約千本の松明をつける盛大な火祭りであり、石仏が松明やかがり火で照らし出される姿は荘厳です。昭和三十四年から地蔵祭りを発展させてはじめられたが、今では地元にも親しまれている行事で、当日は盆踊りなどのイベントも予定されています。

鹿児島県

旧暦の5月28日、曽我どんの傘焼きは鎌倉時代に源頼朝の富士の巻き狩りを期し、曽我十郎・五郎の兄弟が傘を焼いて松明とし、父河津三郎の敵、工藤祐経の狩屋に忍び込んで首尾よく本懐を遂げたという故事に因んだ行事です。昔、薩摩では「郷中教育」という独特の教育制度があり、子供達は「郷」ごとに集まり、身体を鍛え勉学に励んだ。その教育の一環として、親への孝を教える「曽我兄弟の話」が用いられたのです。

タイトルとURLをコピーしました