お祭りりんく 京都府の有名なお祭り

注目のお祭り( Xにポスト )

4月29日に行われる 山梨県 富士吉田市の 吉田胎内祭 は富士山の噴火で流出した溶岩流で形成された吉田胎内で、富士山を信仰の対象とする人々が噴火などの災害が少なくなることを祈願する神事で明治時代から続く。
4月27日の 岐阜県 飛騨神岡祭 は高山祭、古川祭と並ぶ飛騨三大祭のひとつ。総勢700名もの美しい祭行列や、大中小の神輿、鳥の毛冠をつけた子供たちが、鐘や太鼓を打ち鳴らしながら舞い踊る鶏闘楽が見どころ。
北海道 札幌市の 定山渓温泉渓流鯉のぼり は山々に雪が残る4月1日から新緑が芽生える5月12日まで、約400匹の鯉のぼりが豊平川上空を泳ぐ。ビューポイントは温泉街中心部にある月見橋からの眺め。
愛知県 半田市の地区ごとに3月16日から始まった 半田の春まつり は5月連休まで続く。金銀の刺繍幕に覆われた豪華な山車の引き回しや、からくり人形をはじめ、獅子舞や三番叟など見どころが多い祭りです。

開催日開催地お祭りYouTubeWikipedia
1月1日から15日京都市伏見区伏見五福めぐり伏見五福めぐり
1月1日から2月15日京都市京都十六社朱印めぐり京の朱印めぐり朱印
1月3日京都市東山区八坂神社 かるた始め式かるた始め式 八坂神社
1月初旬から4月初旬京丹後市京都・久美浜雛祭久美浜 ひな祭り久美浜町
1月4日
京都市左京区
下鴨神社 蹴鞠はじめ
下鴨神社で蹴鞠はじめ賀茂御祖神社
1月7日京都市北区上賀茂神社 白馬奏覧神事上賀茂神社 白馬奏覧神事
1月7日京都市右京区若菜節句祭若菜節句祭西院春日神社
1月8日から12日
京都市東山区
十日ゑびす大祭十日ゑびす大祭京都ゑびす神社
1月9日・10日京都市東山区祇園のえべっさん祇園えべっさん
1月10日宮津市天橋立文殊堂 十日ゑびす文殊堂十日ゑびす
1月12日京都市伏見区伏見稲荷大社 奉射祭伏見稲荷大社の奉射祭
1月中旬から3月初旬の金・土・日曜日京都市東山区冬の夜の茶会 夜咄(よばなし)高台寺夜の茶会高台寺
1月14日京都市伏見区法界寺裸踊り
法界寺で裸踊り法界寺
1月15日頃の日曜日京都市東山区楊枝のお加持と弓引き初め楊枝のお加持と通し矢三十三間堂
1月16日京都市北区上賀茂神社 武射神事上賀茂神社 武射神事
1月17日に近い日曜日南丹市大送神社の綱引神事
大送神社綱引き
大送神社の綱引き
1月19日宮津市蛇綱蛇綱
1月20日京都市伏見区城南宮 湯立神楽城南宮 湯立神楽
1月21日
京都市南区
東寺 初弘法東寺 初弘法東寺
1月下旬から2月初旬南丹市美山かやぶきの里 雪灯廊かやぶきの里雪灯廊美山町 (京都府)
1月25日
京都市上京区
北野天満宮 初天神北野天満宮 初天神菅原道真
2月2日・3日京都市東山区八坂神社 節分祭八坂神社 節分祭八坂神社
2月2日・3日京都市左京区須賀神社 節分祭須賀神社 節分祭須賀神社 (京都市)
節分前後の3日間京都市左京区吉田神社 節分祭吉田神社 節分祭吉田神社
節分の日京都市上京区追儺式鬼法楽 廬山寺
廬山寺(ろざんじ) 節分会廬山寺
節分の日京都市西京区松尾大社 節分祭松尾大社の節分祭
節分の日京都市左京区聖護院門跡 節分聖護院門跡 節分会聖護院
節分の日京都市左京区平安神宮 節分祭平安神宮の節分祭
節分の日京都市東山区六波羅蜜寺 節分会六波羅蜜寺 節分会六波羅蜜寺
節分の日京都市伏見区藤森神社 節分祭藤森神社 節分祭藤森神社
節分 4月29日から5月5日
京都市中京区
壬生大念佛狂言壬生狂言「節分」
壬生狂言
2月初午の日
京都市伏見区
伏見稲荷大社 初午大祭
伏見稲荷大社の初午大祭伏見稲荷大社
2月8日 12月8日京都市西京区針供養 虚空蔵法輪寺虚空蔵法輪寺の針供養法輪寺 (京都市西京区)
2月の第2の子(ね)の日京都市北区上賀茂神社 燃灯祭
上賀茂神社の燃灯祭
賀茂別雷神社
2月下旬の土・日曜日亀岡市京都・亀岡バルーンフェスティバル京都・亀岡バルーンフェスティバル
2月23日
京都市伏見区
五大力尊仁王会五大力尊仁王会醍醐寺
2月25日
京都市上京区
北野天満宮 梅花祭
北野天満宮 梅花祭北野天満宮
3月3日
京都市下京区
ひいな祭市比賣神社のひいなまつり十二単
3月3日
京都市左京区
下鴨神社 流し雛京の流し雛流し雛
3月9日京都市左京区貴船神社 雨乞祭
貴船神社 雨乞祭
貴船神社
3月15日
京都市右京区
嵯峨お松明式
嵯峨お松明け式清凉寺
3月15日 4月3日 9月15日京都市東山区清水寺 青龍会青龍会清水寺
3月16日伊根町延年祭
浦島神社の延年祭
浦嶋神社
3月下旬から4月初旬京都市東山区知恩院春のライトアップ桜ライトアップを歩く 知恩院知恩院
3月25日から4月7日京都市上京区北野をどり
北野をどり北野をどり
3月・4月・10月・11月・その他出張公演京都市右京区嵯峨大念仏狂言嵯峨大念仏狂言狂言
4月初旬から下旬京都市東山区都をどり
都をどり都をどり
4月初旬から中旬京都市左京区京おどり
京おどり京おどり
4月上旬の土・日曜日京都市京都さくらよさこい
京都さくらよさこいよさこい
4月10日
京都市北区
平野神社 桜花祭
平野神社 桜花祭平野神社
4月第2日曜日
京都市北区
上賀茂神社 賀茂曲水宴
賀茂曲水宴曲水の宴
4月第2日曜日
京都市北区
やすらい祭 今宮神社やすらい祭やすらい祭
4月第2日曜日京都市北区吉野太夫花供養常照寺 吉野太夫花供養常照寺 (京都市)
4月20日以降の日曜日京都市西京区松尾大社 還幸祭(おかえり)
松尾大社 還幸祭
松尾大社
4月24日宮津市籠神社 葵大祭(例祭)籠 神社  葵祭り元伊勢
4月下旬伊根町筒川祭り
筒川祭り
丹後国
4月29日京都市伏見区城南宮 曲水の宴曲水の宴 城南宮城南宮
4月29日 京都市左京区大原女まつり大原女(おおはらめ)まつり大原女
4月最終土・日曜日与謝野町加悦谷祭加悦谷祭加悦谷祭
5月1日から5日京都市伏見区藤森神社の藤森祭
藤森神社の駈馬神事
藤森神社
5月1日から24日
京都市中京区
鴨川をどり
鴨川をどり
鴨川をどり
5月3日
京都市伏見区
伏見稲荷大社 稲荷祭
伏見稲荷大社 稲荷祭伏見区
5月3日南丹市田原の御田
田原の御田
田原の御田
5月3日・4日
与謝野町三河内曳山祭
三河内曳山祭倭文神社 (与謝野町)
5月5日
京都市北区上賀茂神社の賀茂競馬
賀茂競馬in上賀茂神社競馬会神事
5月5日京都市左京区下鴨神社 歩射神事下鴨神社 歩射神事
5月8日
舞鶴市松尾寺の仏舞
松尾寺の仏舞
松尾寺の仏舞
5月13日から15日宮津市山王祭 (宮津祭)宮津祭宮津祭
5月15日に近い日曜日
京都市北区今宮祭今宮神社 今宮祭今宮祭
5月15日
京都市左京区葵祭り葵祭の行列行事葵祭り
5月第3日曜日京都市右京区三船祭三船祭 のんびり京都車折神社
5月第4日曜日京都市右京区嵯峨祭 還幸祭嵯峨祭 還幸祭嵯峨野
5月最終週日曜日舞鶴市まいづる細川幽斎田辺城まつり
舞鶴田辺城祭り
まいづる細川幽斎田辺城まつり
6月1日
京都市左京区貴船祭貴船祭貴船神社
6月1日・2日京都市左京区京都薪能京都薪能
6月初旬から9月中旬宇治田原町正寿院 風鈴まつり正寿院 風鈴まつり正寿院 (京都府宇治田原町)
6月第1土曜日京都市中京区郡上おどりin京都郡上おどりin京都郡上おどり
6月8日
宇治市県神社 大幣神事
あがた神社 大幣神事縣神社 (宇治市)
6月20日京都市左京区竹伐り会式 鞍馬寺
鞍馬寺 竹伐り会式鞍馬寺
7月1日から9月30日
宇治市宇治川の鵜飼
宇治川の鵜飼
鵜飼い
7月上旬から9月中旬京都市右京区嵐山の鵜飼
嵐山の鵜飼嵐山
7月7日京都市上京区精大明神例祭 七夕祭精大明神例祭 七夕祭白峯神宮
7月7日京都市左京区貴船神社 水まつり貴船神社水まつり
7月14日から17日、21日から24日
京都市東山区祇園祭祇園祭祇園祭
7月の土用入後初の日曜日(祝日)京都市伏見区伏見稲荷大社 本宮祭伏見稲荷大社の万灯神事
7月24日
宮津市文殊堂出船祭天橋立 文殊堂出船祭
智恩寺 (宮津市)
7月25日京都市左京区安楽寺 鹿ヶ谷カボチャ供養
鹿ケ谷かぼちゃ供養
安楽寺 (京都市)
7月第4土曜日
綾部市あやべ水無月まつりあやべ水無月まつりあやべ水無月まつり
7月の最終土・日曜日
伊根町伊根祭
伊根祭
伊根祭
7月の土用の丑の日前後
京都市左京区下鴨神社 みたらし祭
下鴨神社のみたらし祭左京区
7月28日京都市左京区狸谷山不動院 火渡り祭狸谷山不動院 火渡り祭狸谷山不動院
7月31日京都市伏見区御香宮神社 茅の輪神事
御香宮神社 茅の輪

7月31日夜から8月1日の早朝京都市右京区千日詣り 愛宕神社
愛宕神社千日詣り
愛宕神社
8月7日から10日京都市東山区六道珍皇寺 六道まいり
六道まいり六道珍皇寺
8月14日亀岡市佐伯灯籠佐伯灯籠亀岡市
8月14日から16日
福知山市福知山ドッコイセまつり
福知山ドッコイセまつり
福知山ドッコイセまつり
8月14日から16日京都市東山区東大谷万灯会
東大谷万灯会東本願寺
8月15日京都市左京区花背松上げ花脊の松上げ
8月16日
京都市左京区五山送り火五山送り火五山送り火
8月16日宮津市宮津燈籠流し花火大会宮津燈籠流し花火大会宮津湾
8月16日京都市西京区嵐山灯籠流し
京都嵐山 灯籠流し灯籠流し
8月19日・24日・26日南丹市上げ松(美山町各所)美山町芦生松上げ松上げ
8月20日京都市右京区嵯峨の送り火 宵弘法大覚寺 宵弘法
8月22日・23日
京都市伏見区六地蔵めぐり六地蔵巡り京都六地蔵
8月23日に近い土曜日京都市右京区小塩の上松小塩の上げ松
8月23日・24日に近い土・日曜日京都市右京区愛宕古道街道灯し愛宕古道街道灯し
8月24日京都市左京区久多の花笠踊久多の花笠踊花笠踊
8月24日京都市北区雲ヶ畑松上げ久多・雲ヶ畑 松上げ雲ケ畑松上げ
8月の最終土・日曜日
京都市右京区化野念仏寺千灯供養
化野念仏寺 千灯供養化野念仏寺
8月京都市六斎念仏
六斎念仏六斎念仏
9月第1日曜日京都市西京区松尾大社 八朔祭松尾大社 八朔祭
9月9日京都市北区重陽神事と烏相撲上賀茂神社の烏相撲
9月中旬から10月初めの3日間
京都市右京区大覚寺 観月の夕べ大覚寺大沢池にて大覚寺
9月15日八幡市勅祭 石清水祭勅祭 石清水祭石清水祭
9月18日京都市東山区豊国神社例祭豊国神社例祭豊国神社 (京都市)
9月22日・23日京都市上京区晴明神社 晴明祭晴明祭晴明神社
9月の下旬の土・日曜日京都市上京区梨木神社 萩祭り梨木神社 萩祭り梨木神社
9月下旬の日曜日舞鶴市まいづる魚まつり
まいづる魚まつりまいづる魚まつり
中秋の名月京都市左京区名月管絃祭 下鴨神社下鴨神社 名月管絃祭
中秋の名月頃の土曜日京都市中京区神泉苑観月会神泉苑観月会
10月1日から5日
京都市上京区北野天満宮 ずいき祭(瑞饋祭)北野天満宮のずいき祭芋茎
10月上旬から12月上旬宇治市黄檗ランタンフェスティバル黄檗ランタンフェスティバル萬福寺
10月第1土曜日から第2日曜日まで京都市伏見区御香宮 神幸祭
御香宮神幸祭御香宮神社
スポーツの日の前々日から当日京都市東山区粟田祭粟田神社大祭粟田神社
スポーツの日の前日京都市左京区赦免地踊り八瀬赦免地踊八瀬 (京都市)
10月第2土・日曜日福知山市額田のダシ行事額田のダシ額田のダシ行事
スポーツの日宮津市赤ちゃん初土俵入赤ちゃんの初土俵入り
10月14日京田辺市大住隼人舞大住隼人舞京田辺市
10月中旬の日曜日京都市中京区高瀬川 舟まつり高瀬川 舟まつり高瀬川 (京都府)
10月中旬から下旬京都市右京区梵燈のあかりに親しむ会梵燈のあかりに親しむ会東林院
10月中旬から12月末日京都市右京区光の幻想列車光の幻想列車トロッコ
10月19日京都市北区船岡大祭
船岡大祭建勲神社
10月第3日曜日京都市東山区二十五菩薩お練り供養二十五菩薩お練り供養泉涌寺
10月第3日曜日京都市右京区野宮神社 斎宮行列野宮神社 斎宮行列野宮神社
10月21日
亀岡市出雲大神宮例大祭
出雲大神宮例大祭
出雲大神宮
10月22日
京都市左京区時代祭時代祭時代祭
10月22日京都市左京区鞍馬の火祭
鞍馬の火祭鞍馬の火祭
10月23日から25日亀岡市亀岡祭
亀岡祭亀岡祭
10月下旬の金・土・日曜日京都市山科区清水焼の郷まつり
清水焼の郷まつり清水焼
10月下旬から12月上旬京都市中京区NAKED FLOWERS 秋NAKED FLOWERS 秋二条城
旧暦9月15日前後の日京都市上京区観月祭(献燈講祭)白峯神宮 観月祭白峯神宮
11月1日
京都市上京区護王神社 亥子祭
護王神社 亥子祭 護王神社
11月2日・3日京都市下京区天道神社 宵宮祭天道神社例大祭
11月初旬の約5日間京都市左京区秋の古本まつり秋の古本まつり知恩寺
11月初旬から12月下旬京都市左京区八瀬比叡山口駅のイルミネーション八瀬比叡山口駅のイルミネーション八瀬比叡山口駅
11月の第1金・土・日曜日京都市中京区神泉苑狂言
神泉苑狂言
神泉苑
11月上旬の卯の日京都市西京区上卯祭(醸造祈願祭)松尾大社 上卯祭
11月上旬長岡京市長岡京ガラシャ祭
長岡京ガラシャ祭細川ガラシャ
11月上旬から12月25日京都市左京区NAKEDヨルモウデNAKEDヨルモウデ平安神宮
11月7日京都市左京区貴船神社 御火焚祭貴船神社 御火焚祭
11月8日京都市伏見区伏見稲荷大社 火焚祭京都伏見稲荷大社火焚祭り
11月8日京都市東山区かにかくに祭かにかくに祭吉井勇
11月第2日曜日
京都市右京区嵐山もみじ祭
嵐山もみじ祭もみじ
11月中旬の土・日曜日京都市東山区龍馬よさこい龍馬よさこい坂本龍馬
11月中旬から12月初旬京都市右京区大覚寺 大沢池ライトアップ大覚寺大沢の池ライトアップ
11月15日京都市上京区伴緒社祭(御弓神事)御弓神事 白峯神宮
11月下旬から12月25日京都市上京区同志社のクリスマス同志社大学クリスマスツリー点灯式同志社大学
11月23日京都市右京区車折神社 火焚祭車折神社 火焚祭
11月26日
京都市上京区北野天満宮 御茶壺奉献祭
北野天満宮 御茶壺奉献祭茶壺
12月上旬から中旬京都市各地大根焚き千本釈迦堂で 大根だき大根焚き
12月上旬から翌1月上旬長岡京市バンビオイルミネーションバンビオイルミネーション長岡京市
12月14日
京都市山科区 山科義士まつり山科義士まつり大石良雄
大晦日から元日の朝京都市東山区をけら詣り
をけら詣り白朮祭
毎月7日京都市都七福神めぐり都七福神めぐり七福神
毎週日曜日(年始休有り)京都市左京区大原ふれあい朝市大原朝市大原 (京都市)
毎日 日没頃から24時京都市下京区京都タワー ライトアップ京都タワーのライトアップ京都タワー
通年 日没から22時南丹市シナスタジアヒルズ るり渓温泉光の丘 シナスタジア(るり渓温泉)南丹市

日本列島のほぼ中央に位置する京都府。北の丹後地方は日本海に面し、南北に細長い京都府は、中央部の丹波山地を境に、日本海型気候と内陸型気候に分かれます。
京都に平安京が遷都されてから政治、文化、宗教の中心地として大いに栄え、さまざまな文化と物資が流入。それらが公家や武家、僧侶といった地元の文化と交わり、現在の京都府の伝統を築いています。
正月に「えべっさん」の名で親しまれる京都ゑびす神社の十日ゑびす大祭は日本三大ゑびす祭のひとつで、縁起物を求める人で大いに賑わいます。商売繁昌・家運隆盛の吉兆笹などが授与され、神楽殿では終夜、神楽の奉納が行われる。
法界寺は安産と授乳に霊験ありと女性の信仰が厚いお寺です。法界寺裸踊りは修正会の結願行事で、元日より14日間、本堂の薬師堂において五穀豊穣と天下太平を祈り、結願日にあたる1月14日の夜、阿弥陀堂の広縁で、精進潔斎した少年・青壮年の信徒が下帯のみの裸となり、願いを込めて頂礼(ちょうらい)という言葉を連呼しながら踊りを奉納します。踊りに用いられた下帯は妊婦の腹帯に良いとして厚い信仰を集めています。
三十三間堂で行われる楊枝のお加持と弓引き初めの、楊枝(やなぎ)のお加持はインド伝来で平安時代からの伝統を持つ法要。儀式では聖樹とされる「楊枝」で観音様に祈願した法水を参拝者に注いで無病息災を願うもので、特に頭痛に効くと伝えられます。慶長年間(1600年頃)に始まったとされる「通し矢」にちなんで、弓道全国大会も開催され、男女あわせて約2000人が参加します。なかでも新成人の晴れ着姿での競技は、正月ならではの華やかさで、京都の冬の風物詩のひとつです。
2月 京都ではたくさんの寺社が節分行事を行いますが、吉田神社節分祭では節分当日とその前日に約800店の屋台露店が立ち並びます。節分祭の追儺式は古式に則って行われ、赤、青、黄色の鬼を、邪気を見抜く「方相氏(ほうそうし)」が矛と盾を手に追い、神職らが桃の木の弓で葦(あし)の矢を放って鬼を払います。廬山寺の追儺式鬼法楽は、松明と宝剣を持った赤鬼、大斧を持った青鬼、大槌を持った黒鬼が退治される古儀があります。「鬼おどり」の通称で知られ、独特のおもしろさがあり親しまれています。
壬生大念佛狂言の始まりは、鎌倉時代に勧善懲悪、因果応報という仏の教えを分かりやすく伝えようとしたものです。すべての演者が仮面をつける無言劇で、鉦や太鼓、笛の囃子に合わせて身振り手振りで演じます。衣装や道具も京の伝統工芸が活かされたものが多く、思わず見入ってしまいます。
上賀茂神社の燃灯祭は、平安時代に宮中の年中行事として行われていた「子(ね)の日の遊び」を神事化したもので、神社の北に広がる御阿礼(みあれ)野と呼ばれる場所に出て小松(新芽の松)を根引きし、それに玉箒草(燃灯草)を添えて神前に供え、春の訪れを奉告します。
「五大力さん」として親しまれている五大力尊仁王会は不動明王などの五大明王の力を授かり、国の平和や国民の幸福を願う行事です。修験山伏による柴灯大護摩供が修行され、そのあと、金堂前では餅上げ力奉納が行われ、力自慢が名乗りを上げる。女性は90キロ、男性は150キロの巨大な鏡餅を持ち上げてその力を奉納し、無病息災・身体堅固を祈ります。また、五大力明王のお札もなかなかの評判で、京都の町屋の出入り口に貼られています。
北野天満宮の御祭神である菅原道真の祥月命日にあたる2月25日に斎行される梅花祭は、900年以上も前から執り行われてきました。梅花祭ではお米を蒸し、大小2つの台に盛った大飯・小飯や白梅・紅梅の小枝を挿した紙立(こうだて)という特別な神饌が、神前に供えられ道真の遺徳を偲びます。境内では上七軒の舞妓さんによる梅花祭野点大茶湯が行われ、また、毎月の縁日「天神市」の日でもあり、多くの人で賑わいます。
3月 貴船神社は平安遷都以来雨乞いの社として有名で、その雨乞い祭りは、まず、神饌として洗米・酒・魚・塩水・果物・昆布・野菜が供えられ、続いてお祓いや祝詞の奏上が行われます。次いで2人の神職が桶をそれぞれ持ち本殿内で向き合うと、鉦と鈴・太鼓が鳴らされ本殿入り口まで水を掛け合いながら移動します。この雨乞い祭りの効果、大いにあるといわれています。
嵯峨お松明式は清涼寺(釈迦堂)境内で行われる柱松行事です。お松明式はお釈迦様が荼毘に付される様子を再現した行事で、高さ7メートルの三基の松明が立てられ、それぞれを早稲、中稲、晩稲に見立て、その火勢によって、その年の農作物の豊凶を占います。涅槃会(ねはんえ)と嵯峨大念仏狂言も行われます。
4月になると京都花街のおどりが始まります。上七軒の北野をどりからスタートして、祇園甲部の都をどり、宮川町の京おどりと続いて上演されます。5月には先斗町の鴨川をどりが上演されます。目の前で繰り広げられる舞踊の素晴らしさはもちろんですが、芸妓や舞妓がまとう華麗な衣裳も見所のひとつで、それぞれの花街で舞踊の流派や演目が異なるので、期間中、各所をめぐりじっくりと堪能するのもまた楽しみの一つです。
桜舞い散る季節に行われるやすらい祭「やすらい花」の唄に合わせ、赤い衣装をまとい、赤毛や黒毛の赤熊をつけた大鬼・小鬼の踊り手は太鼓・鉦・羯鼓(かっこ)を打ち鳴らして踊り狂うが、その間に脇に立てられた風流傘の下に人々が入れかわり立ちかわり入り込む。生花で飾った傘の下に立つと悪疫にかからないとされているからです。
神幸祭(おいで)で御旅所に移った神興が、本社に帰る松尾大社 還幸祭は神輿渡御祭の中心で、今でも氏子中で「おまつり」と言えば、還幸祭(おかえり)を意味します。本社の本殿、楼門、社殿と各御旅所の本殿、神輿から供奉神職の冠・烏帽子に至るまで、葵と桂で飾るので、古くから「葵祭」とも言われてきました。賀茂両社の「葵祭」は有名ですが、秦氏との関係の深い松尾大社や伏見稲荷大社にも同様の伝統が存在しています。
5月 勝運の神として名を知られる藤森神社の藤森祭は、古くは「深草祭」と呼ばれていました。神幸祭では江戸時代に氏子が財力を注いで造った3基の神輿や武者行列が地域を練り歩きますが、何といっても境内の馬場で披露される「駈馬(かけうま)神事」が圧巻で、命懸けの馬術を奉納し一年の安全を祈願します。疾駆する馬上での「手綱くぐり」「逆立ち」「藤下がり」などの人馬一体のアクロバット的な妙技に思わず見入ってしまいます。
上賀茂神社の加茂競馬(かもくらべうま)とは葵祭に先立ち、5月5日に上賀茂神社で行われる儀式競馬です。「くらべうま」とは二頭の馬が競うもので、複数の馬が競うものを「けいば」と呼びます。乗尻(のりじり 騎手 )は舞楽装束をつけ、右方(うかた)と左方(さかた)が一対となって馬を走らせ、早さを競います。1馬身の差をつけて2頭の馬を走らせ、その差が広がれば前の馬、縮まれば後の馬の勝利となります。
青葉山の中腹にある松尾寺は、中国から渡来した唐の僧・威光上人が青葉山の山中で馬頭観音を感得して、和銅元年(708年)に草庵を結んで馬頭観音像を安置したのが起こりと伝えられている。松尾寺の仏舞は本堂内の舞台で、頭部がすっぽり入る大日如来、釈迦如来、阿弥如来の光背のついた金色の仏面をそれぞれ2人ずつ6人の舞人がかぶり、竜笛・ひちりき・羯鼓・太鼓の伴奏で、越天楽の曲に合わせて典雅な舞を繰り返すものです。
車折神社の祭礼、三船祭は昌泰元年に宇多天皇が嵐山で船遊びをされたのが始まりで、「三船」は白河天皇が大堰川行幸で「漢詩」「和歌」「奏楽」の三隻の船を浮かべたことに由来します。御座船を先頭に龍頭船、鷁首船に続いて各供奉船など総計20余の船が上流に向かって発船し、約2時間に亘って御座船に対して奉納行事等を行いながら船遊びを行います。
薫風が心地良い5月、上賀茂神社と下賀茂神社の例祭、葵祭りの名前の由来は社殿の御簾や祭人の衣冠、牛車などに葵を付けるところから出たものです。京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かう行列は、斎王代の腰輿(およよ)を含む総勢500人を超え、長さは1キロにも及びます。
6月 鞍馬竹伐り会は、鞍馬寺本堂で行われる蓮華会(れんげえ)の法会に付随する行事です。本堂前で、大蛇に見立てた、根付きの細い竹(雌竹)と根のない太い竹(雄竹)の2種の竹4本を、近江座と丹波座に分かれて、三段に断ち伐る遅速を競います。竹を切るのは、七仲間と呼ばれる鞍馬の住民組織のうち大惣(おおぞう)仲間の人々で、五条袈裟(ごじょうげさ)を頭に巻き付けた、いわゆる僧兵姿で登場します。伐る速さにより、その年の農作物の吉凶を占う行事です。
7月 嵐山での貴族の船遊びは平安の昔から行われていました。嵐山の渡月橋上流一帯を大堰川と言いますが、その大堰川で行われる嵐山の鵜飼は夏の嵐山の風物詩で、清和天皇が宮廷鵜飼をご覧になったことから始まったといわれています。観光屋形船に乗れば、かがり火の焚かれた鵜舟のすぐ近くで、鵜が漁をする様子や鵜匠の手綱さばきも近くで見る事が出来ます。宇治川の鵜飼も平安時代からの歴史を持っています。平安時代の女流日記「蜻蛉日記」には、かがり火を焚いた数多くの鵜舟が鮎を捕る様子が記録されています。現在では宇治川の鵜飼は、宇治の夏の風物詩となっています。宇治川では2人の女性鵜匠が活躍していることも注目されています。
祇園祭は京都の人々にとってはコンコンチキチン、コンチキチンの祇園囃子とともに7月の一カ月にわたる長い夏の祭りですが、一般の祭り見物の人には16日の宵山から17日の山鉾の巡行が最大の見どころです。その華麗さと祭りの熱気は、どの祭りも超える、あらゆる面で日本の代表的な祭りです。
葵祭り、祇園祭とともに京都三大祭とされている時代祭は、10月に行われ、祭りの歴史は百年ほどしか経っていない新しい祭りで、奈良時代から明治に至る一千余年の風俗を模した行列が有名です。
丹後地域は古くから文殊菩薩への信仰があり、文殊堂出船祭は天橋立に船を浮かべて約350本の松明を灯し、船を組んだ舞台の上で「九世戸縁起」を模した劇が上演される。太鼓に合わせて金銀2頭の龍が舞い、文殊菩薩の説法と龍たちのやり取りが演じられ、クライマックスには打上げ花火があります。
茅葺きの山門から本堂への道の苔とつつじの美しい寺、安楽寺を江戸末期に復興された真空益随上人が、本尊阿弥陀如来から「夏の土用の頃に鹿ヶ谷かぼちゃを振る舞えば中風にならない」という霊告を受けて、鹿ヶ谷かぼちゃを仏前に供えて供養したのが鹿ヶ谷カボチャ供養の始まりです。参拝者に煮炊きした鹿ヶ谷かぼちゃが振る舞われます(拝観料のみでカボチャは無料)。京の伝統野菜である鹿ヶ谷かぼちゃはひょうたんの形をしています。
舟屋が並ぶ独特の風景で知られている伊根町で、大祭の時には「海の祇園祭」とも呼ばれている伊根祭は祭礼船が仕立てられ、社前で稚児舞、太刀振り、神楽が奉納されるが、大祭になると船屋台行事が行われる。和船七隻を横に並べ、これに屋台を組み立てて歌舞伎狂言を演じるという珍しい形態を伝えている祭りです。
下鴨神社 みたらし祭の日、御手洗池から湧き出る水に足を漬けると脚気にかからず、子供のひきつけにも効能があるとされ、朝から大勢の人が膝まで水に入りにきて賑わいをみせます。夜は神灯が灯り幻想的な風景が広がります。涼を求める人も多く、参道には露店も並び、みたらし団子をはじめ、京都の老舗名店が出店します。
伏見の産土神として親しまれる御香宮神社では毎年7月31日、夏の病気除けを祈るという夏越祓(なごしのはらえ)の神事、茅の輪(ちのわ)神事が行われます。境内には直径2メートルほどの茅の輪が飾られ、神事のあと神職に続いて参拝者も茅の輪をくぐり、無病息災を祈願します。環境省認定の名水百選の一つに指定されています。
京都市北西部にある標高924メートルの愛宕山。その頂上に鎮座するのが愛宕神社で、千日詣りは約4キロの登山道を登ってお参りします。7月31日夜から8月1日の早朝にかけて参拝すると千日分のご利益があるとされ、毎年多くの参拝者が頂上を目指します。防火・鎮火の神として信仰され「火迺要鎮(ひのようじん)」のお札を求める人で夜通しにぎわいます。
8月 六道珍皇寺のあるこの地は、平安時代は墓所の鳥辺山の麓でその入口付近に位置したことから「六道の辻」と呼ばれ、冥界との境とも信じられていた。六道珍皇寺 六道まいりは精霊を迎える行事です。境内にある迎え鐘でこの世に迎えられた精霊は境内で売られている高野槇に宿り、それぞれの家へ向かうそうです。その後、16日の五山の送り火で精霊は送られ、京都の夏は終わると言われます。
福知山ドッコイセまつりは明智光秀が丹波平定をして福知山城築城の際、領民などが石材や木材を運ぶ時に「ドッコイセ」と手振り足振り面白く唄いだしたのが起源です。威勢の良い掛け声とともに各種団体や市民たちが踊りながら練り歩き一般の人も参加できる祭りです。
大谷祖廟は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の墓所で、東大谷万灯会は例年8月14日から16日に行われています。東大谷万灯会では大谷墓地へ夜間の墓参ができるようにと、幼稚園・保育園の園児が作画したこども提灯など大小約1万個の提灯が境内に吊るされます。なお東大谷万灯会では仏典童話の紙芝居や万灯会お盆法要(お勤め・法話)も行われます。
洛北の山村「花背」に伝わる送り火の祭り花脊の松上げは、火伏せの神を祀る愛宕神社への信仰とお盆の送り火が結びついたと考えられています。河原一帯の約千本の松明に徐々に点火して、高さ20メートルの大傘に向かってその松明を投げ上げ入れ、大傘に火をつけます。燃え上がった大笠は引き倒されて、火の祭典は壮観なクライマックスを迎えます。
盆の送り火として全国的に知られている大文字五山送り火があります。「大文字」、「松ケ崎妙法」、「船形万灯籠」、「左大文字」、「鳥居形松明」の五山で炎が上がり、お精霊(しょらい)と呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるとされます。
嵐山の渡月橋東詰で行われる嵐山灯籠流しは、例年8月16日に行われています。戦後すぐの昭和24年から嵯峨一帯の寺院などでつくる嵯峨仏徒連盟が、戦没者の霊を慰めるために始めました。先祖供養の灯籠が炎をゆらめかせながら暗い川面を次々と流れていく幻想的で美しい情景ですが、この灯篭流しと同じ時間に、先祖の霊を浄土に送る鳥居形の五山送り火も見ることができます。
宮津燈籠流しは、宮津藩主・京極高広の時から 城下の人々が盆の精霊送りとして海へ燈籠を流した事が始まりと言われていますが、大正13年(1924年)に現在の形となりました。精霊船と約一万個の追っ掛け燈籠が海面を漂う姿は、誰もが見とれる幻想的な情景です。燈籠が流され始めた後、五彩七彩の花火が大空にはじけ、海と空が一体となる海上スターマインでクライマックスを迎えます。また、陸では宮津おどりが、ゆく夏を惜しむかのように踊られます。
六地蔵とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道に迷い苦しむ衆生を救済する菩薩のことで、「お地蔵さん」といえば身近に感じられます。京都では、8月22日・23日の両日に、都の入口(旧街道)六ヵ所にあるお地蔵さんを巡拝して、家内安全、無病息災を祈願する六地蔵巡りが行われます。六つの地蔵尊は 伏見地蔵・鳥羽地蔵・桂地蔵・常盤地蔵・鞍馬口地蔵・山科地蔵 です。
京都市左京区久多で毎年8月24日の夜に行われる久多の花笠踊は灯籠踊です。花笠を手に持ち,太鼓に合わせて歌い踊るもので,室町末期ごろに流行した風流踊の面影を残しています。歌は、室町小歌の流れを汲むもので、130番余りの歌の詞章が残されている。踊りの主役となる花笠は村の男性が集って精巧な造花を作る。四角の行灯に六角の台を組み合わせたものに布をたらし、精巧な造花で飾り立て装いをこらした灯籠です。
六斎念仏は平安時代に空也上人が鉢を叩いて「南無阿弥陀仏」と唱えながら托鉢をした踊念仏(おどりねんぶつ)が始まりとされています。後に風流化し、能や歌舞伎などを取り入れ芸能化した芸能系六斎と念仏踊を主とする念仏六斎系の二つの系統に分かれて現在に伝わっています。主な六斎念仏として12の六斎念仏保存会があります。
化野は古くより鳥辺野などと並ぶ葬送の地です。化野念仏寺千灯供養は例年8月の最終土・日曜日に行われています。千灯供養では先ず地蔵堂前で法要が行われ、その後、賽の河原に模した西院(さい)の河原に祀られている数千体の無縁仏(石塔・石仏)にロウソクを灯して供養します。なお千灯供養は明治時代に始まった行事です。
9月9日は古来宮中などで行われた五節句のひとつ・重陽の節句にあたります。上賀茂神社の重陽神事と烏相撲では本殿に菊花を供えて無病息災を祈願した後、境内の立砂前で烏相撲が奉納されます。白い装束を纏った刀祢(とね)と呼ばれる所役が立砂前で「カーカーカー」「コーコーコー」と烏の鳴きまねや烏飛びの所作を行った後、児童による相撲の取り組みが奉納されます。また、この日に菊酒を飲むと災厄から逃れるといわれていて、当日は菊酒の無料接待があります。
石清水祭と賀茂祭(葵祭)、奈良・春日大社の春日祭の三つを三大勅祭といいます。勅祭とは神社に天皇の使者(勅使)が派遣されて行われる祭りのことです。石清水祭は9月15日の午前2時に山上の本殿において鳳輦三基に石清水八幡宮の祭神である三座の神霊を奉遷する儀式から始まり、3時過ぎに鳳輦は本殿を出発、500余人もの神人(じにん)と呼ばれるお供の列を従え、松明と提灯の明かりを頼りに山を下ります。男山山上の御本殿から山麓の頓宮へとお下りになる「神幸行列」、徐々に空が明け行く静寂の中で斎行される「奉幣の儀」は、まさに平安の王朝絵巻を見ているかのようで、大変優雅なものです。
10月 京都の秋の祭の中でも最も早いお祭北野天満宮 ずいき祭(瑞饋祭)は里芋の茎である「芋苗英(いもずいき)」で御神輿の屋根を葺くことからきている。このほか御輿の各所が穀物や蔬菜・湯葉・麩などの乾物類で装飾され、新穀で毎年異なった「人物花鳥獣類」も飾りつけられます。
御香宮 神幸祭は「伏見祭」といわれる伏見区の大祭です。お迎え提灯として、各町内より趣向を凝らした室町時代の風流傘の伝統を伝える「花傘」が神社に参拝する「花傘総参宮」が有名です。祭の中心は神輿渡御で、今は担がれていませんが徳川家康の孫娘、千姫の初誕生祝いに奉納された「千姫神輿」も公開されます。この祭の間、境内には百数十軒の露店が並び昼夜を問わず賑わいます。
祇園社の新宮として創建された粟田神社の悪疫退散を願う粟田祭は神社最大の祭礼行事です。初日は「出御祭(おいでまつり)」、2日目の「夜渡り神事」では巨大な灯籠の山車「粟田大燈呂」が何基も連なり氏子地域を練り歩きます。3日目の「神幸祭」は神輿渡御の先導を務める、祇園祭の山鉾の原型といわれる18基の剣鉾の巡行と神輿渡御が行われます。
建勲神社は、明治2年明治天皇が織田信長を御祭神に創建した神社です。建勲神社では、毎年信長が初めて入洛した10月19日に船岡大祭が行われます。信長が好んで舞ったと伝えられている仕舞「敦盛」や舞楽が奉納され、年によっては宝物の展示や火縄銃演武の奉納などが行われます。
東山泉涌寺 即成院の二十五菩薩ねり供養は、阿弥陀如来と二十五菩薩を祀る寺院で行われる、江戸時代から続く伝統行事です。本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立て、阿弥陀仏に従う、金色面の二十五菩薩が衆生を極楽浄土へと導きます。掛け橋には、五色の雲を表す布が垂れ、笙や龍笛を奏でる楽人や色鮮やかな衣裳をまとった稚児たちが行列に彩りを添えます。
左京区の由岐神社で行われる鞍馬の火祭の青年たちが燃えさかる大松明を担いで「サイレイ、サイリョウ」を繰り返して囃しながら集落を練り歩く様子や、「神輿落とし」と称する神輿が石段を駆け下りる姿が炎に浮かび上がる様は壮観で、人気のある祭りです。
11月 神泉苑に伝わる神泉苑狂言はもとは壬生狂言から分化したものですが、今は神泉苑狂言として続けられています。内容や形態も壬生狂言とほぼ同じで、鰐口、笛、太鼓の囃子に合わせた、念仏の妙理と勧善懲悪、因果応報の道理をわかりやすく、身振り手まねで表現する無言劇で、演目は30番あります。
京都盆地の西部に拠点を置いた古代豪族・秦氏が一族の氏神として信仰した松尾大社の上卯祭は11月最初の上の卯の日に行われます。卯の字は甘酒を意味するともいわれ、古来より酒造りは卯の日にはじめる慣わしがあり、全国の和洋酒、味噌醤油の醸造業者などが集まり、醸造安全・豊醸、並びに業務繁栄・商売繁盛・家内安全などを祈願する祭礼です。なお上卯祭では大蔵流茂山社中による狂言・福の神が奉納されます。
伏見稲荷大社 火焚祭は五穀豊穣を祈願し、春の田植えの時に山から迎えた稲荷大神を、秋の収穫の後、感謝して再び炎とともに山に送るために、三基の火床を設け神田で採れた稲のわらを燃やし、信者等から奉納された火焚串(願い事、名前、年齢が書かれた幅約2センチ、長さ約25センチの串)を焚き上げ、宮司以下神職をはじめ参列者一同が大祓詞を奉唱して、罪障消滅・万福招来を祈願します。 夕刻には本殿前庭上で雅楽の調べに乗せた古雅な御神楽が行われます。
平安貴族がこよなく愛した嵐山や小倉山のもみじの美しさを讃え、嵐山地域の守護神である蔵王権現に感謝する行事として嵐山もみじ祭が開催されます。渡月橋上流の大堰川(桂川)に天龍寺船・野宮船・筝曲小督船・今様船・嵯峨大念仏狂言船などの船を浮かべて伝統芸能が披露され、河原では島原太夫のお練りや狂言など数々のイベントが行われます。
12月 京都の師走の行事といえば大根炊きですが、代表的なのが千本釈迦堂の大根炊きです。大根焚きは、鎌倉時代に茲禅上人が大根の切り口に梵字を書いて魔除けとしたのが始まりです。梵字を書いた大根を加持祈祷した後、切り分けて炊き込んでいます。古くから諸病除けに良いと信じられてきた大根ですが、無事の越年を願い、京都の人々は寒空のなか出かけて行きます。
大晦日の日に行われるをけら詣りとは、京都祇園の八坂神社に参詣して境内にある「をけら灯籠」から吉兆縄に「をけら火」を移し、火が消えないように縄を短く持ってくるくる回しながら帰ります。 この新しいをけら火で、雑煮を煮ると、疫病にかからぬ効果があるといわれています。

京都府の花は しだれ桜
京都府の鳥は オオミズナギドリ
京都府の木は 北山杉
京都府の草花は 嵯峨ぎく と なでしこ
(京都府の公式ホームページ)

京都府のシンボル
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