和歌山県
木ノ本の獅子舞は、木ノ本八幡宮の祭礼に奉納されるもので、500年の伝統があるといわれています。地上の舞とだんじり上の舞があり、どちらも勇壮なことで知られているが、特に地上約5メートルに渡した2本の青竹の上を舞う、だんじり上の舞が有名です。舞台である青竹の上を一体の雄獅子が笛や太鼓、鉦の音に合わせて演じ、その激しい動きは、目を離すことができないほど迫力ある獅子舞です。
鳥取県
麒麟獅子舞は因幡国(現在の鳥取県東部)に古くから伝わる獅子舞です。智頭町の花籠祭りで奉納される虫井神社 麒麟獅子舞や鳥取市賀露神社 麒麟獅子舞など百数十か所を超える麒麟獅子が伝えられている。麒麟獅子舞は、赤い衣装と麒麟をかたどった金色の獅子頭を被り、胴幕に大人二人が入って舞う二人立ちの獅子舞で、多くは一頭で舞われ、地を這うようにゆっくり頭を回したり、ひねったり、伸び上がるような動作が特徴です。
愛媛県
今治地方に伝わる継ぎ獅子は、「トン・トトン」という独特の軽快な太鼓が鳴り響く中、2継ぎ(ふたつぎ)、3継ぎ(みつぎ)、4継ぎ(よつぎ)と、人の肩に次々と立ち上がり、一番上の獅子児役の子どもが獅子頭(ししがしら)をかぶって舞うという全国的にも例を見ない特徴のある獅子舞で、今治地方の春のお祭りには欠かせない獅子舞です。