注目のお祭り
節分が終わるころに雛まつりが始まります。期間は長いもので2月上旬から3月下旬まで開催されます。
ビッグな雛まつりとしては、茨城県大子町の百段階段でひなまつり、埼玉県鴻巣市の鴻巣(こうのす)びっくりひな祭り、千葉県勝浦市のかつうらビッグひな祭り、静岡県袋井市の可睡斎ひなまつり、兵庫県小野市のビッグひなまつりなどがあります。
子どもの無病息災を願い、和紙や草木で作った雛人形を川や海に流す、流し雛の行事は、東京都台東区の江戸流しびな、京都市下鴨神社の流し雛、和歌山市淡嶋神社の雛流し、鳥取市のもちがせ流しびな、福岡県福津市 宮地嶽神社の流し雛神事など。
また、変わったひな祭りとして、宮城県白石市 弥治郎こけし村の雛の宴展のこけし雛、静岡県東伊豆町の雛のつるし飾りまつり、愛知県瀬戸市の陶器雛 陶のまち瀬戸のお雛めぐり、滋賀県長浜市の黒壁ガラスの雛まつりなどがあります。
都道府県 | 開催日 | 開催地 | お祭り | YouTube | Wikipedia |
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京都府 | 1月20日 | 京都市伏見区 | 城南宮 湯立神楽 | 城南宮 湯立神楽 | |
京都府 | 4月下旬 | 伊根町 | 筒川祭り | 筒川祭り | 丹後国 |
大阪府 | 毎月23日(11月を除く) | 大阪市中央区 | 献湯祭 | 湯神楽 少彦名神社 | 少彦名神社 (大阪市) |
兵庫県 | 立春 立夏 立秋 立冬の年4回 | 淡路市 | 湯立神楽祭 伊弉諾神宮 | 伊弉諾神宮で湯立神楽 | 伊弉諾神宮 |
兵庫県 | 10月1日 | 新温泉町 | 歌長太神楽 | 歌長太神楽 | 歌長太神楽 |
兵庫県 | 10月9日・10日(大歳神社秋例祭) | 丹波市 | 青田大歳神社奉納神楽舞 | 青田神楽 | |
奈良県 | 10月15日より前の日曜日 | 宇陀市 | 室生の獅子神楽(奈良県公式ホームページ) | 室生の獅子神楽 | 室生村 |
和歌山県 | 7月14日 | 那智勝浦町 | 那智の田楽 | 那智の田楽 | 那智の田楽 |
島根県 | 7月23日 | 西ノ島町 | 隠岐島前神楽 | 隠岐島前神楽 | 隠岐島前神楽 |
島根県 | 7月下旬の土曜日(夜神楽大会) | 雲南市 | 雲南市 出雲神楽 | 出雲神楽 雲南市 | 雲南市 |
島根県 | 9月24日 | 松江市 | 佐陀神能 (さだしんのう) | しまね伝統芸能祭 | 佐陀神能 |
島根県 | 毎週土曜日 | 浜田市 | 石見神楽 | 石見神楽 | 石見神楽 |
岡山県 | 4月の最終日曜日 | 高梁市 | 国橋まつり大神楽 | 国橋まつり大神楽 | 備中神楽 |
広島県 | 9月下旬の土曜日 | 安芸高田市 | 安芸高田神楽 | ひろしま安芸高田神楽 | ひろしま安芸高田神楽 |
広島県 | 10月第2土曜日 | 尾道市 | 浦崎住吉神社奉納神楽 | 尾道 浦崎神楽 | |
山口県 | 7年に一度4月 毎年10月14日 | 岩国市 | 岩国行波の神舞 | 岩国行波の神舞 | 岩国行波の神舞 |
山口県 | 9月下旬 | 阿武町 | 福賀神楽 | 福賀神楽保存会 | 阿武町 |
徳島県 | 1月1日 | つるぎ町 | 天の岩戸神楽(つるぎ町公式ホームページ) | 天の岩戸神楽 | つるぎ町 |
香川県 | 9月22日 | 高松市 | 佐料編笠神楽(香川県公式ホームページ) | 佐料編笠神楽 | |
香川県 | 10月第4土・日曜日 | 丸亀市 | 垂水神社湯立神楽(香川県公式ホームページ) | 丸亀市垂水神社(御神楽) | 湯立神楽 |
高知県 | 10月15日 | 大豊町 | 岩原・永渕神楽 | 岩原神楽 | 大豊町 |
高知県 | 10月下旬から11月 | 梼原町 | 津野山神楽 | 津野山神楽 | 檮原町 |
高知県 | 11月中旬 | 津野町 | 津野山古式神楽 | 津野山古式神楽 | 津野氏 |
高知県 | 11月中旬から12月上旬 | いの町 | 本川神楽(いの町公式ホームページ) | 本川神楽 | いの町 |
高知県 | 11月23日 | 仁淀川町 | 池川神楽 | 池川神楽 | |
高知県 | 奇数年 12月12日 偶数年 12月8日 | 仁淀川町 | 安居神楽 | 安居神楽 | |
福岡県 | 4月26日 | 糸島市 | 高祖神楽 | 高祖神楽 | 高祖神社 |
福岡県 | 5月第2日曜日 | 糸島市 | 福井神楽 | 福井神楽 | 糸島市 |
福岡県 | 9月から12月(市内の神社) | 豊前市 | 豊前神楽 | 豊前神楽 | 豊前市 |
佐賀県 | 10月18日・19日 | 佐賀市 | 白鬚神社の田楽 | 白鬚神社の田楽 | 白鬚神社の田楽 |
長崎県 | 4月から10月の神社例祭 | 新上五島町 | 五島神楽 | 五島神楽 | 新上五島町 |
長崎県 | 10月26日 | 平戸市 | 平戸神楽 | 平戸神楽 | 平戸神楽 |
長崎県 | 12月20日 | 壱岐市 | 壱岐神楽 | 壱岐大大神楽 | 壱岐島 |
熊本県 | 4月14日・15日 | 荒尾市 | 上荒尾熊野座神社神楽 | 上荒尾熊野座神社神楽 | |
熊本県 | 4月20日と9月30日 | 阿蘇市 | 中江岩戸神楽 | 中江岩戸神楽 | |
熊本県 | 9月20日 | 南小国町 | 吉原岩戸神楽 | 吉原岩戸神楽 | 南小国町 |
大分県 | 4月第1日曜日 | 豊後大野市 | 御嶽神楽 | 御嶽神楽 | 御嶽神楽 |
大分県 | 5月から10月の第3土曜日 | 由布市 | 庄内神楽 | 庄内神楽 | 由布市 |
大分県 | 11月3日 | 由布市 | 庄内神楽祭り(由布市公式ホームページ) | 庄内神楽祭り | |
大分県 | 11月上旬から12月中旬 神社奉納 | 中津市 | 豊前蛎瀬神楽 | 蛎瀬神楽 | 蛎瀬神楽 |
宮崎県 | 春分の日 大晦日から元旦 | 宮崎市 | 船引神楽 | 船引神楽 | |
宮崎県 | 9月下旬の日曜日 | 延岡市 | 城山かぐらまつり | 城山かぐらまつり | |
宮崎県 | 11月3日 | 高千穂町 | 天岩戸夜神楽三十三番大公開祭り | 天岩戸夜神楽三十三番大公開祭 | |
宮崎県 | 11月中旬から12月上旬 | 椎葉村 | 椎葉神楽 | 椎葉 尾前神楽 | 椎葉神楽 |
宮崎県 | 11月中旬から2月上旬 | 高千穂町 | 高千穂の夜神楽 | 高千穂神楽 岩戸三番 | 高千穂の夜神楽 |
宮崎県 | 11月第4土・日曜日 | 西都市 | 尾八重神楽 | 尾八重神楽 | |
宮崎県 | 12月第1土曜日 | 高原町 | 狭野神楽 | 狭野神楽 | 高原町 |
宮崎県 | 12月第2土曜日 | 高原町 | 祓川神楽 | 祓川神楽 | |
宮崎県 | 12月12日から16日 | 西都市 | 銀鏡神楽 | 銀鏡神楽 | |
宮崎県 | 12月中旬の土曜日 | 西米良村 | 村所神楽 | 村所神楽 | 西米良村 |
鹿児島県 | 11月23日 大晦日 | 薩摩川内市 | 入来神舞 | 入来神舞 |
島根県
松江市鹿島町の佐太神社の祭礼の一つに、9月24日の夜の御座替 (ござがえ) 神事がある。この時に七座の神事といわれる面をつけない直面(ひためん) の採り物神楽が舞われる。これに式三番と神能を加えたものが佐陀神能です。この種の神楽が伝播して各地に伝承されているものを出雲神楽といいます。
日本神話を題材に、独特の哀愁あふれる笛の音、活気溢れる太鼓囃子に合わせて、金糸銀糸を織り込んだ豪華絢爛な衣裳と表情豊かな面を身につけて舞う石見神楽は石見地方に古くから伝わる伝統芸能です。この神楽は、大蛇が火や煙を吹くといったリアルな演出や勧善懲悪といった分かりやすいストーリーが特徴で、初めて観る人にも明快で、自然と目の前で繰り広げられる神話の世界に誘われます。昔から地域の娯楽として秋祭りなどで演じられてきましたが、現在では年間を通じて石見各地で石見神楽を観ることができるようになっています。
岡山県
国橋まつり大神楽は、備中神楽の創始者である西林国橋(こっきょう)が活躍した地で神楽を奉納します。備中神楽とは、日本の故事を演劇仕立てにし勇壮に舞う神事で、旧来の荒神神楽に、江戸時代末期の学者・神官であった高梁出身の西林国橋が文化・文政年間に神代神楽を加えて完成させた神楽です。現在では五穀豊穣、家内安全を願い、地域の各神社の秋祭りで奉納され、岡山県を代表する郷土芸能として全国に知られるようになっています。
高知県
10月に行われる土佐の神楽で梼原町の津野山神楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能です。痛快な音楽とダイナミックな動きが見事に融合した舞で、多くの観客にユーモラスで優雅な神楽を楽しませてくれます。
11月 いの町本川地区に伝わる本川神楽は、室町時代より、家内安全、無病息災などの御祈祷の一つとして、平素は農業に従事している神楽太夫と呼ばれる人々によって御神祭などで奉納されてきました。県内では珍しい「夜神楽」で、大太鼓、銅拍子で囃しながら舞う。演目には「注連の舞」「山王(やまおう)の舞」「般若の舞」「鬼神争い」「折敷(おしき)の舞」「八幡の舞」など十八番があるが、素面の神事舞、面神楽があるとともに、「おしき舞」「剣の舞」「長刀の舞」のような曲芸的な演目もあります。
長崎県
平戸神楽の由来は、戦国時代末期に壱岐国が平戸の松浦氏の領有となったため、壱岐の惣神主が、壱岐の社家20余名を率いて平戸の松浦氏の居城を訪れ、壱岐に伝わっていた神楽を舞ったことが発祥といわれている。全24番の平戸神楽は、氏子に任せず、各神社の神職が舞い手を務めるのが伝統であり、笛、太鼓を主旋律とした雅楽によって舞われ、中でも演目の「二剣(にけん)」は真剣3本を使うことから「三本舞」とも呼ばれ、舞手の技術力・体力・集中力が求められる最も難しい演目であるという。「二剣」の出来次第で、神楽全体の完成度が決まるともいわれており、平戸神楽を代表する演目の一つとされています。
12月 「神々が集う島」として知られる壱岐島の壱岐神楽は600年以上の歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財に指定された。神職を世襲する社家の男性が、舞人と楽人を務めてきており、後継者不足などの課題を抱えながらも、島民によって守り、受け継がれています。
宮崎県
平家落人の里で脈々と受け継がれてきた椎葉神楽は起源は明らかではなく、神楽で歌われる唱教(唱え言)は室町中期以前ではないかと推測されます。出雲系の神楽で、神楽の長を「太夫」といい、舞い手を「祝子(ほうりこ)」、「神楽子」、あるいは「舞子」ということから、はじめは神職が演じていたが、しだいに農家の人たちも加わり、集落全体で冬祭り(神楽)を行ったのではないかとも考えられます。狩猟や焼畑など山の生活を表現し、全国的に珍しい曲目や近世以前の古い形態を今に伝えていることが特色で、村内26地区に伝わるすべてを総称して椎葉神楽と呼び、地域毎に違った特徴を持っています。
高千穂の夜神楽は毎年11月下旬から翌年2月にかけて町内のおよそ20の集落ごとに主に民家を神楽宿として徹夜で舞われる。五穀豊穣を神に感謝し、又は来る年の幸を祈る神人一如の習俗が現在も継承されています。夜神楽三十三番も天照大神の岩戸開きの神話が主題となっているが、農耕の収穫を祈る舞いもあり、秀れた民俗芸能として伝わっています。
尾八重神楽が継承されている西都市尾八重地区は、宮崎県中央部に位置し、日本最大級と言われる西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)を有する西都市の北東の山間部にある集落です。祈りの原点となる自然崇拝の思想が色濃く反映されている神楽で、舞の随所に見られる飛び跳ねる動作は、「反閇(へんべ)」「カラス飛び」と呼ばれており、尾八重神楽を象徴する所作です。
12月 同じ西都市の銀鏡神楽は猪の頭(サチミタマ)が奉納して行われる神楽で、三十三番の演目が夜を徹して演じられます。その中で「ししとぎり」と呼ばれる「狩法神事」は、猪狩りの様子を狂言風に演じるもので、山の神楽としての特色になっています。