お祭りりんく 伝統の踊り (西日本)

   注目のお祭り

節分が終わるころに雛まつりが始まります。期間は長いもので2月上旬から3月下旬まで開催されます。
ビッグな雛まつりとしては、茨城県大子町の百段階段でひなまつり、埼玉県鴻巣市の鴻巣(こうのす)びっくりひな祭り、千葉県勝浦市のかつうらビッグひな祭り、静岡県袋井市の可睡斎ひなまつり、兵庫県小野市のビッグひなまつりなどがあります。
子どもの無病息災を願い、和紙や草木で作った雛人形を川や海に流す、流し雛の行事は、東京都台東区の江戸流しびな、京都市下鴨神社の流し雛、和歌山市淡嶋神社の雛流し、鳥取市のもちがせ流しびな、福岡県福津市 宮地嶽神社の流し雛神事など。
また、変わったひな祭りとして、宮城県白石市 弥治郎こけし村の雛の宴展のこけし雛、静岡県東伊豆町の雛のつるし飾りまつり、愛知県瀬戸市の陶器雛 陶のまち瀬戸のお雛めぐり、滋賀県長浜市の黒壁ガラスの雛まつりなどがあります。


都道府県開催日開催地お祭りYouTubeWikipedia
滋賀県5月3日竜王町ケンケト祭り
山之上ケンケト祭り薙刀
滋賀県5月3日草津市サンヤレ踊り(草津市公式ホームページ)
サンヤレ踊り芦浦観音寺
滋賀県8月17日(観音盆)豊郷町豊郷町 江州音頭豊郷町江州音頭保存会江州音頭
滋賀県5年に1度 9月下旬米原市春照八幡神社奉納太鼓踊り春照八幡神社 太鼓おどり
京都府4月初旬から下旬京都市東山区都をどり
都をどり都をどり
京都府4月第2日曜日京都市北区やすらい祭 今宮神社Yasurai Matsuri やすらい祭
京都府5月1日から24日京都市中京区鴨川をどり
鴨川をどり鴨川をどり
京都府8月24日京都市左京区久多の花笠踊久多の花笠踊花笠踊
京都府スポーツの日の前日京都市左京区赦免地踊り八瀬赦免地踊八瀬 (京都市)
大阪府1月3日(お正月公演)枚方市交野ヶ原交野節交野ヶ原交野節交野節
大阪府(住吉大社の御田植神事)大阪市住吉区住吉踊少女たちの住吉踊住吉踊り
大阪府海の日を含めた2日間守口市寺方提灯踊り寺方提灯踊り大会
寺方提灯踊り
大阪府8月14日
岸和田市葛城踊り
葛城踊り
大阪府10月第1日曜日堺市上神谷のこおどり上神谷こおどり
兵庫県7月第3日曜日朝来市寺内ざんざか踊り寺内ざんざか踊り朝来市
兵庫県8月14日・15日新温泉町海上の傘踊り海上傘踊り
兵庫県8月14日・15日新温泉町丹土はねそ踊はねそ踊り
兵庫県8月16日養父市大杉ざんざこ踊大杉ざんざこ踊
兵庫県8月16日養父市若杉ざんざか踊り若杉ざんざか踊
兵庫県9月15日に近い日曜日南あわじ市阿万の風流大踊小踊(南あわじ市公式ホームページ)
阿万の風流大踊・小踊阿万町
兵庫県9月15日新温泉町久谷ざんざか踊り(新温泉町公式ホームページ)久谷ざんざか踊り久谷八幡神社
奈良県1月第3日曜日五條市篠原踊り
篠原踊
篠原踊
奈良県4月29日五條市阪本踊り
阪本踊り
五條市
奈良県9月23日天理市紅しで踊り紅しで踊り天理市
鳥取県7月中旬の日曜日(水郷祭)湯梨浜町浪人踊東郷浪人踊り湯梨浜町
島根県7月20日邑南町鹿子原の虫送り踊り鹿子原の虫送り踊り邑南町
岡山県7月下旬から8月下旬(お盆)真庭市大宮踊
大宮踊 in 徳山神社蒜山
岡山県10月第4日曜日瀬戸内市唐子踊(疫神社)唐子踊り唐人おどり
広島県6月第2日曜日北広島町本地の花笠踊り
本地の花笠踊り吉川元春
広島県西暦偶数年の旧暦7月18日尾道市吉和太鼓踊り吉和太鼓踊り
浄土寺 (尾道市)
広島県8月15日尾道市法楽おどり因島椋浦の法楽踊り椋浦の法楽おどり
広島県8月17日・18日廿日市市宮島踊りの夕べ宮島踊りの夕べ
徳島県旧暦6月25日三好市西祖谷の神代踊
西祖谷の神代踊西祖谷の神代踊
香川県西暦偶数年隔年8月下旬の日曜日まんのう町綾子踊
綾子踊綾子踊
愛媛県4月第3日曜日西予市窪野の八ツ鹿踊り窪野の八ツ鹿踊り西予市
愛媛県旧暦7月11日愛南町はなとりおどり(愛南町公式ホームページ)はなとりおどり
愛南町
愛媛県9月1日宇和島市天神花踊り天神花踊り
愛媛県10月第1土曜日松山市興居島の船踊り
興居島の船踊り興居島
愛媛県10月29日宇和島市八ツ鹿踊り八ツ鹿踊り鹿踊 (宇和島市)
愛媛県旧暦10月18日愛南町正木の花とり踊り正木花とり踊り
高知県6月20日仁淀川町椿山虫送り 太鼓踊り椿山太鼓踊り
高知県旧暦6月10日
室戸市シットロト踊り
シットロト踊り室戸市
高知県11月3日土佐市蓮池太刀踊り
蓮池こども太刀踊り
高知県11月18日香南市山北棒踊り山北棒踊りの本棒
福岡県4月30日・5月1日豊前市感応楽感応楽大富神社
佐賀県9月第2日曜日鹿島市鎮守神社の母ヶ浦面浮立
母ヶ浦面浮立浮立
佐賀県9月第2日曜日 秋分の日唐津市広瀬浮立
広瀬浮立
佐賀県9月第2日曜日鹿島市鹿島市 面浮立音成の面浮立祐徳稲荷神社
佐賀県9月第3日曜日みやき町千栗八幡宮奉納行列浮立千栗八幡宮創建千三百年浮立
佐賀県秋分の日頃武雄市袴野面浮立袴野面浮立
佐賀県10月第3土曜日佐賀市市川の天衝舞浮立市川天衝舞浮立
佐賀県秋分の日武雄市武雄の荒踊
武雄の荒踊武雄市
佐賀県10月20日頃の日曜日みやき町西の宮浮立西乃宮八幡神社みやき町
長崎県11月上旬の日曜日大村市郡三踊(寿古踊・沖田踊・黒丸踊)大村の郡三踊
熊本県(山鹿灯籠まつり)山鹿市千人灯籠踊り千人灯籠踊り
熊本県10月15日荒尾市野原八幡宮風流(熊本県公式ホームページ)伝統の 風流
大分県7月第4日曜日国東市吉弘楽(国東市公式ホームページ)吉弘楽吉弘楽
大分県8月盆過ぎの土・日曜日大分市鶴崎踊鶴崎踊鶴崎踊
大分県8月下旬の土曜日津久見市津久見扇子踊り津久見扇子踊り津久見市
大分県9月上旬の土曜日大分市関の鯛つりおどり大会関の鯛つりおどり大会佐賀関
宮崎県1月24日直近の日曜日西都市石野田臼太鼓踊石野田臼太鼓踊
宮崎県旧暦の8月1日
西都市下水流臼太鼓踊
下水流臼太鼓踊下水流臼太鼓踊
宮崎県9月下旬の日曜日五ヶ瀬町五ケ瀬の荒踊( 五ヶ瀬町公式ホームページ)五ケ瀬の荒踊五ヶ瀬町
宮崎県(飫肥城下まつり)日南市泰平踊泰平踊飫肥藩
宮崎県11月2日・3日日向市ひょっとこ踊り(五十猛神社)
五十猛神社祭 ひょっとこ踊りひょっとこ
宮崎県11月3日椎葉村栂尾の臼太鼓踊り
栂尾の臼太鼓踊り
椎葉村
鹿児島県8月7日に近い日曜日いちき串木野市市来の七夕踊七夕踊 再びいちき串木野市
鹿児島県8月15日南さつま市大浦太鼓踊り大浦太鼓踊り
鹿児島県8月28日日置市伊作太鼓踊り(鹿児島県公式ホームページ)伊作太鼓踊り日置市
鹿児島県旧暦8月の最初の丙の日と後の壬の日奄美市佐仁の八月踊り佐仁集落 八月踊り八月踊
鹿児島県旧暦3月 8月 10月の各15日与論町与論十五夜踊り
与論の十五夜踊り
与論島
鹿児島県9月下旬(10月初旬)の日曜日さつま町大石神社秋季大祭(金吾様踊り)金吾様踊りさつま町
鹿児島県9月第4土曜日肝付町本町八月踊り本町八月踊り
鹿児島県10月16日頃の日曜日南九州市勝目の太鼓踊り(鹿児島県公式ホームページ)上山田太鼓踊り
鹿児島県10月第4土曜日日置市徳重大バラ太鼓踊(鹿児島県公式ホームページ)徳重大バラ太鼓踊り徳重神社
鹿児島県10月最終土曜日西之表市兵児踊り兵児踊り
沖縄県国立劇場おきなわ浦添市組踊
組踊の世界
組踊

滋賀県 

近江に伝わるケンケト祭りは、長刀振りや太鼓打ちを中心とする少年の祭礼芸能で、色鮮やかな友禅模様の衣装を身にまとい、太鼓と鉦の囃子にのせて軽やかな長刀踊りを奉納します。その衣装は、織田信長が水口で戦った際に、従軍していた地元の人々の鎧を脱いだ格好とも言われています。

京都府 

桜舞い散る季節に行われるやすらい祭「やすらい花」の唄に合わせ、赤い衣装をまとい、赤毛や黒毛の赤熊をつけた大鬼・小鬼の踊り手は太鼓・鉦・羯鼓(かっこ)を打ち鳴らして踊り狂うが、その間に脇に立てられた風流傘の下に人々が入れかわり立ちかわり入り込む。生花で飾った傘の下に立つと悪疫にかからないとされているからです。
京都市左京区久多で毎年8月24日の夜に行われる久多の花笠踊は灯籠踊です。花笠を手に持ち,太鼓に合わせて歌い踊るもので,室町末期ごろに流行した風流踊の面影を残しています。歌は、室町小歌の流れを汲むもので、130番余りの歌の詞章が残されている。踊りの主役となる花笠は村の男性が集って精巧な造花を作る。四角の行灯に六角の台を組み合わせたものに布をたらし、精巧な造花で飾り立て装いをこらした灯籠です。

大阪府 

大阪府には雨乞い踊りが伝わっています。岸和田市の葛城踊りは進行役の「新発意(しんぼち)」の指示に従って、美しい衣装に身を包んだ子供たちが太鼓打ちながら踊る風流系の太鼓踊りです。大阪府には雨乞い踊りが伝わっています。岸和田市の葛城踊りは進行役の「新発意(しんぼち)」の指示に従って、美しい衣装に身を包んだ子供たちが太鼓打ちながら踊る風流系の太鼓踊りです。

岡山県 

唐子踊は牛窓紺浦地区に伝わる伝統芸能で、牛窓神社祭礼に併せて、紺浦疫神社を始め、地区内4箇所で奉納されます。青年たちの唐歌(からうた)にあわせて、唐装束の男児2人がゆったりしたテンポの異国風の踊りを踊ります。江戸時代末には踊られていたようで、おそらく牛窓港が古くから栄えた開かれた良港であったため、韓国から伝承し、稚児舞楽化したものではないかといわれています。

広島県 

本地の花笠踊りは四方にむかって細かく割ったシビを半円形に垂らし、これに紙花をつけた大きい花笠をかぶって踊る。体をまわす振りでは、垂れ花が美しくまわり、風流踊りらしい雰囲気に満ちあふれています。男子が女装し、小歌に合わせて踊ります。この踊り由来は、天正年間、吉川元春が南条元続を攻略したおり、壮者を踊子に装わして功を奏したのに始まるともいわれています。
旧暦7月 尾道市の吉和太鼓踊りは、戦国時代から江戸時代の初期の風流念仏踊りであるとみられている。吉和から浄土寺まで行列を組んで進むが、木枠で作った御座船を先頭にし、二列になった総勢百人あまりが大太鼓、小太鼓、鉦を響かせ、踊っていくのは壮観です。歴史の積み重なった港の歴史的街並みの中を、中世の名残を残す荘厳な伝統行事です。

徳島県 

旧暦6月 西祖谷山村では西祖谷の神代踊が踊られる。この日は天満神社の夏祭りで境内の広場が踊り場になります。編み笠の男たちが一メートルほどの大太鼓を肩にかけ、これを打ち鳴らしながら十二種類の小歌を唄う。花笠をかぶった女性たちが扇を巧みに使いながら輪になって踊ります。古風を保った美しい踊りです。

香川県 

綾子踊は、まんのう町に伝わる民俗芸能で風流踊り唄といわれます。ある旱魃の年、弘法大師がこの村の「綾」という女性に雨乞いの踊りを教えて竜王の祠の前で踊らせると、急に空が曇って雨が降り出したと伝えられ、以来、旱魃のときにはこの踊りを奉納して雨乞いをしたという。踊りは、長刀持と棒持が踊場の中央で口上を述べて踊り、次に芸司の口上のあと子踊、大踊、側踊の組が並んで踊る。曲目は十二曲があり、それぞれの小歌に合せて踊を展開していきます。

愛媛県 

松山市の沖の伊予灘に浮かぶ興居島は、伊予水軍の根拠地の一つとされており、その水軍が戦った模様を演じて見せたのが始まりの興居島の船踊りは、いつの頃からか氏神様の祭礼神事として取り入れられるようになりました。太鼓が同じリズムを繰り返し、言葉を発しない踊りは現代でいうパントマイムで、「六法」を踏み、見栄を切る歌舞伎荒事の振りで踊ります。見栄を切る場面で島民から大きな掛け声、また盛り上がる場面では拍手・歓声があがるなど、島の生活の中で脈々と受け継がれてきた伝統の踊りです。

高知県 

旧暦6月 シットロト踊りは「風流」と言われる芸能の一つで色鮮やかな衣装を身にまとい歌ったり踊ったりしながら神にお祈りを捧げる行事で、地元の人達の温かさと伝統芸能に触れ合える人気のお祭りです。踊り手たちの衣装は、そろいの浴衣、菅笠、手甲、足袋に草鞋で、浴衣の裾には波頭の絵のほかに、前には鯛、後には鰹の絵が描かれています。この踊りは、鉦と太鼓、音頭とりを中心にして、踊り手たちが円を作ります。そして唄や鉦などのリズムに合わせて、扇子を開閉しながら踊っていきます。

佐賀県 

秋には佐賀県の民俗芸能を代表する「浮立」が各地で行われます。跳躍して踊る「踊り浮立」、左右の動きが特徴の「舞浮立」、面をつけて踊る「面浮立」があるようですが、面浮立は鹿島市を中心に県の西部に数多く伝承されています。鹿島市 面浮立母ヶ浦面浮立広瀬浮立などがその代表で、五穀豊穣を祈願して、鬼の面を被り、小太鼓をかけて打ちながら笛、太鼓に合わせて踊ります。
武雄市の武雄の荒踊は佐賀県の代表的な風流踊りで、腰に刀を差して踊るので足軽踊りとも呼ばれているが、いわゆる奴踊りの一種で、大名行列の奴振りなどを取り入れた踊りとみられます。この踊りは、高瀬、宇土手、中野の三地区に伝承されており、踊り手、囃子方、謡い手の三者で構成され、伊達な振りに特色があり、優美で洗練された踊り手の足さばきや両腕の使い方などに注目してください。

大分県 

津久見扇子踊りは、戦国時代に戦没した勇士や農民の供養の願いをこめて、京舞いの流れを汲む扇子踊りが創られたと伝えられています。優雅・豊麗・哀歓をこめた扇子の流れが美しい踊りで津久見市を代表する郷土芸能として今日まで引き継がれている。

宮崎県 

浮立(ふりゅう)系の太鼓踊りである臼太鼓踊りで全国的に名高い下水流臼太鼓踊は旧暦の8月1日に行われます。華やか和紙の花飾りを付けたのぼりを背負って、両手の撥で胸の太鼓を打ち鳴らしながら踊ります。太鼓を付けた踊り手は16人、鉦4人、歌い手4人で、総員24人が縦陣、円陣など隊形を変化させながら踊る姿は躍動感にあふれます。

鹿児島県

8月 壮大な作り物の行列が出ることで知られる市来の七夕踊の作り物は張り子で、鹿、虎、牛、鶴が作られる。巨大な張り子の動物の中には人が入って動かします。虎狩りなどの劇的な所作もある楽しい行列芸があります。前踊として作り物の大張子と琉球王、大名、薙刀踊などが列をなし、次に本踊としての太鼓や鉦を持った太鼓踊が続き、ついで後踊として薙刀踊が続きます。
旧暦8月 鹿児島県最南端の島、与論島の与論十五夜踊りは、室町時代の永禄四年(1561年)に創作され、それ以後430余年踊り継がれてきました。この踊りは、一番組と二番組で構成され、一番組の踊り言葉は室町時代の狂言等から取材し、 その踊り方は本土風のもので寸劇仕立ての踊りです。装束は竹と紙で作った大きな仮面を用いるのが特徴です。二番組の踊り言葉は、与論島をはじめ奄美や琉球諸島から取材し、その踊り方は琉球風の手踊り・扇踊りを取り入れています。装束は、頭にシュパという長いスカーフのような頭巾を巻いて顔面を覆います。

沖縄県 

組踊は、せりふと沖縄の伝統的な音楽と舞踊、舞踊を基礎とした所作で展開される歌舞劇です。琉球王国の時代、中国皇帝から派遣される冊封使を歓待するために創作されたのがはじまりで、1719年に首里城で初演されました。演じ手の洗練された動きや演劇としての筋の展開とともに、三線(さんしん)を弾きながら歌う歌三線の音楽が重要で、登場人物の心情を切々と歌いあげます。また演じ手のせりふは「唱え(となえ)」とよばれ、独特の抑揚をもって唱えられます。

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