お祭りりんく 群馬県の有名なお祭り
2021.05.19
注目のお祭り
12月の民俗行事として、大晦日の夜に行われる秋田県の男鹿のナマハゲは有名です。ユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」にも認定されています。
「来訪神」とは、正月やお盆など、一年の節目に人間の世界を訪れ、怠け者を戒めたり、魔を祓い幸福をもたらしたりするとされる神々を指し、地域によってその仮面と仮装はさまざまです。
「来訪神:仮面・仮装の神々」に認定されている民俗行事
12月 甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
12月 男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
1月 能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
旧暦9月 宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)※上野野原地区 旧暦12月下旬
1月 遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)
2月 米川の水かぶり(宮城県登米市)
2月 見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)
1月 吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
旧暦8月 薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)
旧暦7月 悪石島のボゼ(鹿児島県十島村)
1月 だるま市として少林山七草大祭だるま市が全国的に知られている。だるまは「面壁九年」とか「七転八起」の言葉にあるように、苦労しても努力して成功する縁起物として大切にされてきたものです。かっては、だるまは養蚕の縁起物として買われた、まさにこの地の生活に結びついた市だったのです。
正月の風物詩として初市があります。県内の町々で初市が立つが、もっとも規模が大きいのは前橋初市まつりです。植木から雑貨などの露店商が軒を連ねて賑わうが、正月の市なので赤いだるまが目立ちます。正月の縁起物として商われるので通称「だるま市」と呼ばれます。
中之条町の中之条鳥追い祭りは、田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣や家内安全と厄除けなどを願って、大太鼓を打ち鳴らしながら町内を練りまわります。江戸時代に町を二つに分けて競争させていたが、明治になってからは競争が激化して、太鼓の皮を打ち破ったり、旗の奪い合いするなどの悪習が生まれてきたので、明治三十年に一時中断し、大正八年に復活しました。
河原湯温泉では湯かけ祭りがある。一月の厳寒の中で行われる行事でありながら、裸になった人たちが紅白にわかれて湯を掛け合う勇壮な祭りです。湯を掛けあうことで、「厄落とし」や「招福」の御利益があることから、見物人も湯のしぶきを浴びることを苦にしません。
5月の老神温泉大蛇まつりは赤城山の神と日光二荒山の神が相争ったという伝説にもとづいています。栃木県の日光側では赤城山の神が大百足に変身したことになっているが、この地では大蛇として立ち現れたという伝承になっていて、日光二荒山の神に追われた赤城の神がこの地の温泉で傷をいやし、日光の神を追い返したことになっています。
7月 夏越しの年中行事として、半世紀以上にわたり開催されている北関東最大級を誇る前橋七夕まつりは、県内外からたくさんの方が訪れます。商店街の皆さんによる伝統的な竹飾りや市内保育所(園)児の手作りの竹飾り、福祉施設の方々の手作り作品など多くの七夕飾りのほか、物産市など様々なイベントを開催し、夜遅くまで楽しめるお祭りです。
群馬県にも祇園信仰が伝わって、世良田の八坂神社で行われる世良田祇園まつりは、かっては関東三大祭の一つとして有名であった。この祭りが農作業の目安になっていて、人々の生活の中に生きていたことがわかる祭りです。神輿の渡御もあり屋台囃子もにぎやかに夏の夜の風物詩ともなっています。
上州といえば樽を調子よく叩いての八木節が有名で、8月は桐生八木節まつりが行われます。全日本八木節競演大会、市内数か所の櫓を囲んで繰り広げられる八木節踊り、桐生八木節おどり共演大会など多彩な行事があり、3日間で50万人を超える人出で賑わいます。
尾島ねぷたまつりは青森県弘前市と太田市との歴史的なつながりから昭和61年から始まりました。まつりの最大の見所は、ねぷた運行で、高さ7メートルにも及び扇ねぷたとねぷた太鼓の隊列は勇壮そのものです。「ヤーヤドー」の掛け声とともに十数台のねぷたが会場を練り歩き、まつりの最高潮に行われるねぷた太鼓とまつり囃子の大合奏は目が離せません。
お盆の時期に南牧村の大日向の火とぼしがあります。萱を束ねた大松明を担いで火とぼし山に登り、太鼓の合図で点火し、その火を松明に移し、これを振りながら山を降りてくる。さらに他の松明に移して河川敷や橋の上で火を一斉に振り回します。これはまさに盆の精霊の来臨という感じになります。
9月 高崎まつりは20台近い山車の巡行が有名で、これらの山車の屋根の上には牛若丸や浦島太郎など様々な人形を乗せている。お囃子は山車ごとに独自の囃子があることと、子どもが太鼓を叩くのも他のまつりにみられない特徴です。
11月 秋の風物詩のひとつ関東一社桐生西宮神社のえびす講は、毎年11月19日と20日に行われ、商売繁盛・家内安全を願う多くの皆さんが参詣に訪れます。神社へ続く周辺の道路は、お宝や熊手といった縁起物などたくさんの露店が立ち並び、参道は歩くのも困難なほどの賑わいです。「福男選び」も行われる。
高山村尻高の尻高(しったか)人形芝居は名古屋で生まれた豊松流の流れを汲む豊松伝三が伝えたとされ、一人遣いの人形芝居であるが、「差金」と呼ばれる竹製の棒を巧みに使って三人遣いに近い人形操作ができるように工夫されているのが特色です。