
山口七夕ちょうちんまつり

柳井金魚ちょうちん祭り

防府天満宮 花神子社参式
山口県はかっての周防と長門の二国から成っています。温暖な気候と静かな内海という好条件に恵まれて、瀬戸内海は早くから船の往来による交通が発達し、文化の交流も盛んでしたが、日本海側は古くから中国大陸や朝鮮半島との交流が見られたものの、交通が不便であったことで、古い信仰や生活習慣がひっしりと伝えられてきたようです。
2月 朝鮮の役の勝利を祈願して始まった阿月神明祭は、身を清めた白装束の若者たちが、地区の砂浜に東西に分かれて1本ずつ、御幣や橙などで飾り立てたシンメイと呼ぶ高さ約20メートルの御神体を立てて祭りが始まります。昼と夜に御神体を囲んで神明踊りを踊った後、いっせいに火が放たれ、御神体が引き倒されて、祭りは幕を閉じます。
4月 柳井市の伊陸天神祭は俗に「牛天神」と呼ばれているが、かって高山寺の和尚の提唱で秋祭りに華麗な山車を出していたと記録があり、それが明治十七年の祭りの時に牛が神輿を曳いたことから、牛の行列による神幸となった。牛には赤い角飾り、美しい刺繍をした前掛けを垂らし、背中にはあざやかな色彩の油単をかけ、幟を立てます。このような着飾った牛が数十頭も並んで道を行くさまは壮観です。
岩国市の錦帯橋まつりは、春うららかな日に、錦帯橋を渡る武者行列がみられる祭りです。岩国市は慶長七年以降岩国藩の城下町でした。かって、江戸時代の参勤交代の大名行列は、春から初夏に見られる風物詩でしたが、この大名行列を復元して観光祭りに仕立てたのがこの祭りです。奴道中が先頭となる大名行列に人気が出ています。
源平合戦の最後の舞台となった壇ノ浦の戦いで、平氏は源氏の軍に敗れ、幼い安徳天皇は二位尼(平時子)とともに入水し、平氏は滅亡しました。5月のしものせき海峡まつりはこれらの史実を基にした歴史情緒豊かな祭りです。2日は安徳天皇の御陵前祭と平家一門追悼祭など、3日は安徳天皇や平家一門をしのぶ先帝祭(上臈道中)をはじめ、源平船合戦、武者行列、八丁浜総踊りなどが行われます。4日は宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の島「巌流島」で巌流島フェスティバルなど、3日間には盛りだくさんの行事があります。
5月には光市の普賢寺の開祖性空上人の入寂の日(亡くなった日)にちなむ普賢まつりが開催されます。 香呂堂に立ちこめる線香のけむりや路地や、境内にところ狭しと軒を連ねる約200店もの屋台は初夏を迎える光の風物詩となっています。
萩市の玉江浦はかってこの付近の最大の漁村であり、若者宿によって漁民としての訓練が行われ、この地の弁天祭におしくらごうと呼ばれる和船競争を行った。毛利公のお声がかりが起源と伝えているが、五丁櫓の和船で海上競争を行い、櫂かきで旗を抜き取り持ち帰る、若者のエネルギーが一気に発散する勇壮な行事です。
7月 八坂神社の山口祗園祭は西国の大祭として知られた祭りでした。その祇園祭りで舞われる「鷺の舞」は京都の祇園祭りから移されたものであり、さらに津和野市にも移されて「津和野の鷺舞」となった。京文化との交渉を物語る風流の踊りです。
8月 山口七夕ちょうちんまつりは、大内氏の盆ちょうちんを受け継ぐ、約500年前から続く伝統のお祭りです。数万個の紅提灯で飾られ、光のトンネルのように美しく彩られます。提灯山笠が練り歩き、担ぎ手達の熱気で山口の街を盛り上げます。
下関市長府の忌宮神社の祭礼で知られているのは数方庭祭(すほうていさい)です。神功皇后の三韓遠征の伝説に結びつけられているが、農耕予祝の祭りと見られています。真竹に孟宗竹をつないで長さ25メートルから30メートル、重さ60キロから80キロという巨大な幟を作り、白装束姿の男たちが、これを天高く担ぎ上げ、「鬼石」を3周するという勇壮な神事です。
柳井の民芸品である「金魚ちょうちん」をモチーフにした夏の一大イベント、柳井金魚ちょうちん祭りは柳井の夏の風物詩です。夜には数千個の金魚ちょうちんがライトアップし、街を幻想的な雰囲気に包みこみます。本祭りの「金魚ねぶた」ではお囃子や威勢の良い掛け声に合わせ、熱狂の渦の中で巨大な金魚ねぶたが町中を練り歩きます。
9月 長門市で開催の赤崎祭は赤崎神社が牛馬の守護神としての信仰が厚く牛馬安全、悪疫退散を祈って始められたとされている。奉納神事では楽打ち系風流踊り「楽踊り」や鳴り響く鐘の音、太鼓の響き、歌に合わせ、力強く一歩一歩踏み占めるようにして踊る「湯本南条踊」などが奉納されます。
10月 防府天満宮 花神子社参式は、11月に行われる「御神幸祭」の無事を祈願する神事です。一夜譲りの御酒を花神子と共に奉献する社参式で、市内の小学校から選ばれた児童が花神子となり、お局や10人の女官など総勢500人を従えて、防府駅前から防府天満宮までの道のりを花駕籠を列ねて道中する時代行列は、絢爛優雅な王朝時代絵巻を再現するものです。
12月 防府市の大歳祭りは俗に笑い講として知られている。この祭りは、その年の収穫を祝い、家内の無事息災を願う民俗行事で、当屋に集まった氏子が朝から酒宴を開き、夜になると打ち鳴らす太鼓に合わせ、向かい合った者同志で、榊を両手に持って振りながら、「ワーハッハッハッ」と3回大笑いするのです。ユニークでユーモラスな年忘れの祭りです。
開催日 | 開催地 | お祭り | YouTube | Wikipedia |
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2月上旬から3月中旬 | 下関市 | 城下町長府ひなまつり | 城下町長府ひなまつり | |
2月11日 | 柳井市 | 阿月神明祭 | 阿月神明祭 | |
2月中旬から3月下旬 | 萩市 | 萩・椿まつり | 萩・椿まつり | |
4月第1日曜日 | 柳井市 | 伊陸天神祭 | いかち天神祭 | |
4月25日に近い土・日曜日 | 柳井市 | 柳井天神春まつり | 柳井天神春まつり | |
4月29日 | 岩国市 | 錦帯橋まつり | 錦帯橋まつりPR動画 | |
5月1日から5日 | 萩市 | 萩焼まつり | 萩焼まつり | 萩焼 |
5月2日から4日 | 下関市 | しものせき海峡まつり | しものせき海峡まつり | 先帝祭 |
5月14日・15日 | 光市 | 普賢まつり | 普賢まつり | |
6月1日から9月10日 | 岩国市 | 錦帯橋の鵜飼 | 錦帯橋の鵜飼 | |
6月第1日曜日 | 萩市 | おしくらごう | おしくらごう | |
7月1日から7日 | 防府市 | 防府天満宮 七夕まつり | 防府天満宮 七夕まつり | |
7月20日から27日 | 山口市 | 山口祗園祭(山口市公式ホームページ) | 山口祇園祭 | 山口祇園祭 |
8月3日から5日 | 防府市 | 防府天満宮 御誕辰祭 | 御誕辰祭ボンボリ | |
8月2日・3日 | 萩市 | 萩夏まつり | 萩夏祭り お神輿のお上がり | |
8月6日・7日 | 山口市 | 山口七夕ちょうちんまつり | 山口七夕ちょうちんまつり | 山口七夕ちょうちんまつり |
8月7日から13日 | 下関市 | 数方庭祭(すほうていさい) | 数方庭祭 | |
8月13日 | 柳井市 | 柳井金魚ちょうちん祭り | 金魚ちょうちん祭り | |
8月下旬の土曜日 | 下関市 | しものせき 馬関まつり | 下関の夏祭り 馬関まつり | |
9月中旬の土・日曜日 | 長門市 | 赤崎祭り(長門市公式ホームページ) | 赤崎まつり 虎の子渡し | |
10月上旬から下旬 | 萩市 | 着物ウイークin萩 | 着物ウイークin萩 | |
10月第2日曜日 | 防府市 | 防府天満宮 花神子社参式 | 花神子社参式 参勤交代 | |
11月上旬の土・日曜日 | 宇部市 | 宇部まつり | 宇部まつり | |
11月中旬の日曜日 | 萩市 | 萩時代まつり | 萩大名行列 | |
11月23日 | 下関市 | 下関さかな祭 | 下関さかな祭 | |
11月第4土曜日 | 防府市 | 裸坊祭 | 御発輦_裸坊祭 | |
12月第1日曜日 | 防府市 | 笑い講 | 笑い講 | 笑い講 |



山口県の花は夏みかんの花
山口県の鳥はナベヅル
山口県の木はアカマツ