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那智の扇祭り(火祭り)
写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

河内まつり

笑い祭
和歌山県は紀伊の国と呼ばれ、温暖で雨に恵まれた奥深い紀伊山地から良質の木材が産出されたので「紀伊の国」は「木の国」から派生した名前と言われています。また、地理的には山と川により紀北地域と紀南地域に分けられ、文化と伝統を異にする祭りや芸能がさまざまに伝えられています。
熊野速玉大社の摂社、神倉神社の御神体は「ことひき岩」と呼ばれる巨大な一枚岩で、この岩を舞台にして2月に御燈祭りがおこなわれる。祭典が済み、白装束の男たちが千数百本の燃え盛るたいまつを持って石段を駆け降りると、あたりは一面火の海になる。火に対する古代信仰をさそう勇壮な火祭りです。
4月 日高川町の上阿田木神社の春祭りは県下でも数少ない春祭りです。渡御行列の主役は稚児三人で、神社への参入、お旅所への供奉など、いずれも大人の手よって運ばれ土をふまないという神の資格を崩さないところが特色です。祭りでは八つ撥の舞や獅子の舞などが奉納されます。
7月 熊野那智大社の大祭那智の扇祭り(火祭り)の「扇祭り」と称せられるのは独自の扇神輿の渡御行列があるからです。この祭りの一番の見どころは那智の滝の前で繰り広げられる神事。参道を清めるため、白装束の男たちが燃えさかる大松明を抱え「ハリヤ、ハリヤ」と大声をかけ合いながら石段を下ったり、上ったりする、大松明が乱舞する熱気と迫力が強烈です。
闘鶏神社の例大祭である田辺祭は神輿の前に華麗な8基の笠鉾(山車)が並んで市内を巡行します。夜の会津橋での引きそろえは笠鉾の明かりが川面に映り、城下町の情緒がただよいます。
串本町の河内まつりは古座川の河口から神額を御舟に積んで上流にある河口島まで運んで祭儀を行う祭りです。屋島の源平合戦の時に、源氏に味方した古座地方の熊野水軍が戦勝祈願や凱旋報告をした祭りが伝えられたといわれています。また、この祭りには古座獅子の奉納や戦合(センゴウ)と呼ばれる少年たちの櫂伝馬の競漕があり祭りを盛り上げます。
7月終わりに行われる、紀の川市の粉河祭は粉河産土神社の祭礼で、渡御行列に特色があり、武者、稚児、住職、獅子頭など総勢四百人もの人が参加する。古式な行列に続いて神輿があばれながら続き、さらにきらびやかに飾り付けた「だんじり」が練り歩くのは壮観です。
10月 御坊市の御坊祭は各地区から四つ太鼓、屋台が町中を練りまわって祭りの雰囲気を盛り上げる。本祭りは祭式が終わると御旅所へ神幸し、神輿の潮ごりなどがあり、各組の雀踊りや奴踊り、黒獅子と赤獅子の舞が出され、豪快な四つ太鼓が打ち鳴らされ、一方では、鉢叩きの歌で踊る、美しい装束に花笠を冠り、大きな瓢箪を持つ戯瓢踊りのような落ち着いた踊りも披露されます。
日高川町の笑い祭(丹生祭)は、白く顔を塗り、赤色で顔に「笑」の文字を書き、赤・青・黄色の派手な衣装の「鈴振り」が神輿や屋台を誘導しながら、「笑え笑え、永楽じゃ、世は楽じゃ」と町を練り歩く姿がユーモラスなお祭り。出雲の神様の集まりに寝坊をして落ち込んでいる丹生都姫を心配した村人たちが「笑え、笑え」と慰めて勇気づけたことに始まったと伝えられています。
10月の熊野速玉大社例大祭・御船祭は最初に神輿渡御式があり、楽人の奏でる雅楽の調べと共に、御神輿、太鼓等の渡御の行列が町なかを練り歩きます。そして速玉大社近くの乙基(おとも)河原へ到着すると、氏子各地区の船で早船競漕が始まります。上りと下りの競漕があり、御船島を3周する白熱したレースを展開します。
開催日 | 開催地 | お祭り | YouTube | Wikipedia |
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成人の日 | 和歌山市 | 紀三井寺福開き速駈詣 | 石段200段上る速駈詣り | |
1月下旬から3月上旬 | みなべ町 | 梅まつり (南部梅林) | 南部梅林 日本一の梅の里 | 南部梅林 |
2月6日 | 新宮市 | 御燈祭り | 御燈祭り 神倉神社 | 御燈祭 |
3月下旬 | 和歌山市 | 孫市まつり | 孫市まつり 雑賀衆武者行列 | |
4月13日から15日 | 田辺市 | 熊野本宮大社 例大祭 | 熊野本宮大社 例大祭 | 熊野本宮大社例大祭 |
4月29日 | 日高川町 | 上阿田木神社の春祭り | 上阿田木神社お祭り 幟上げ | |
5月5日 | 九度山町 | 紀州九度山真田まつり | 紀州九度山真田まつり | |
5月第2週日曜日 | 和歌山市 | 和歌祭 | 和歌祭 | |
6月14日 | 那智勝浦町 | 紫陽花祭 | 紫陽花祭 熊野那智大社 | |
7月14日 | 那智勝浦町 | 那智の扇祭り(火祭り) | 那智の扇祭り渡御祭 | 扇祭 |
7月14日 | 那智勝浦町 | 那智の田楽 | 那智の田楽奉納 | 那智の田楽 |
7月24日・25日 | 田辺市 | 田辺祭 | 田辺祭り | 田辺祭 |
7月30日・31日 | 和歌山市 | 伊太祁曽神社 茅輪祭(輪くぐり) | ||
7月の第4土・日曜日 | 串本町 | 河内まつり | 河内まつり | |
7月下旬(8月上旬)の土・日曜日 | 和歌山市 | 紀州よさこい祭り | 紀州よさこい祭り | |
7月最終土・日曜日 | 紀の川市 | 粉河祭 | 粉河祭 だんじり曳行 | |
8月9日 | 和歌山市 | 紀三井寺 千日詣 | 紀三井寺 千日詣 | |
8月13日 | 高野町 | 高野山万燈供養会(ろうそく祭) | 高野山萬燈供養会 | |
10月2日 | 印南町 | 印南祭 | 印南祭 山口八幡神社 | |
10月2日 | 熊野市 | 熊野花窟神社の例大祭 | 熊野の花窟神社で例大祭 | |
10月4日・5日 | 御坊市 | 御坊祭 | 御坊祭 お渡り | 御坊祭 |
10月第2日曜日 | 日高川町 | 笑い祭(丹生祭) | 笑い祭 | 笑い祭 |
10月15日・16日 | 新宮市 | 熊野速玉大社例大祭・御船祭 | 熊野速玉大社の例大祭 | 熊野速玉祭 |



和歌山県の花はうめ
和歌山県の鳥はめじろ
和歌山県の木はうばめがし