注目のお祭り
1月から2月にかけて日本の各地で寒中みそぎ、水かけ祭り、はだか祭りが行われる。
寒中みそぎとしては北海道木古内町の佐女川神社の寒中みそぎ祭り、宮城県栗原市の小僧不動の滝寒中みそぎ、茨城県の鹿島神宮 大寒禊、福井市の足羽神社 寒中みそぎなど。
水かけ祭りは岩手県一関市の大東大原水かけ祭り、福島県三春町の西方水かけまつりなどがある。
はだか祭りは、山形県庄内町のややまつり、新潟県糸魚川市のはだか胴上げまつり、新発田市 赤谷どんつきまつり、岐阜県大垣市の節分会はだか祭、愛知県稲沢市の尾張大国霊神社 はだか祭、京都市伏見区の法界寺裸踊り、大阪市天王寺区の四天王寺 どやどや、岡山市の西大寺会陽、長崎県五島市のヘトマト、宮崎市の青島神社 裸まいりなど数えきれないほどたくさんあります。 (はだかまつり)
2月に入ると節分があります。
北海道
千歳・支笏湖氷濤まつりは国内有数の透明度を誇る支笏湖の湖水を吹きかけて凍らせた大小さまざまな氷のオブジェが立ち並び、昼間は支笏湖ブルーに輝き、夜は色とりどりのライトに照らされて、訪れた人を幻想的な世界へ誘います。氷の滑り台、長靴で滑るリンク、馬に乗って会場を回る引き馬体験などは子どもに人気があります。
札幌市の定山渓温泉雪灯路は定山渓神社を会場に開催されるスノーキャンドルイベント。地元の人たちが手作りしたスノーキャンドルの温かな灯が神社境内を彩ります。「祈りの森」では、定山渓の自然に光と映像がとけ込む、神秘的な空間が楽しめます。
北海道を代表する層雲峡の冬の一大イベント、層雲峡氷瀑祭りの「氷瀑」とは、滝から流れる水が凍ることを意味します。滝が凍るほどの極寒の自然を最大限に生かして作られた大小さまざまな氷のオブジェが立ち並び、暗くなると色とりどりにライトアップされ、圧巻の幻想的な風景を作り出します。
新しい祭りを代表する、札幌市の大通り公園で開かれるさっぽろ雪まつりの、雪によって作られる雪像は、奇抜な着想、すぐれた造形、大規模の構築が評判を呼び地元だけでなく観光客も呼び込む祭りになっていますが、もとは除雪作業を奨励するために始まったと言われています。
網走市のあばしりオホーツク流氷まつりは氷の祭典です。2月のオホーツクの流氷はよく知られているが、これを観光資源として活用したのがこの祭りで、昭和41年からはじめられています。流氷の自然美もさることながら、市内に大小さまざまの氷像が立ち並んでいるのも壮観です。
青森県
桜の名所、弘前城で桜より一足早く行われる弘前城雪燈籠まつりは約150基に及ぶ大小様々な雪燈籠や雪像が公園内に配置されます。雪燈籠は灯が雪に反射して倍も明るく、照明に映える雪の芸術です。そのほか、ローソクを灯したミニカマクラ約300基が並び、あたりは暖かそうな雪と光のファンタジーに包まれます。
秋田県
「かまくら」と呼ばれる民俗行事は秋田県の各地にあるが、雪をトーチカのように固め、その雪洞の中に水神様を祀り、子供たちが集まって遊ぶ横手のかまくらが代表的なものです。中に子どもたちが入って、「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」といいながら、甘酒やおもちをふるまいます。
山形県
上杉謙信を祀る上杉神社がある松が岬公園を主会場に、平和の礎を築いた先人たちへの感謝と鎮魂の願いを込めて開催される上杉雪灯篭まつりは雪深い米沢ならではの祭りです。300基余りの雪灯篭と1,000個余りの雪ぼんぼりが並べられ、夜にはろうそくに火が灯されます。白銀の風景の中に揺らめくオレンジ色の光は、寒いことを忘れさせてくれるような温もりがあり、幻想的な雰囲気を醸し出します。
福島県
雪に包まれた茅葺き屋根の並ぶ会津西街道の宿場、大内宿の雪まつりは、街道沿いには住民たちによる手作りの雪燈籠がいくつも置かれ、御神火をいただいた下帯姿の男衆がひとつひとつに火を入れてまわります。御神火載火の火が本陣前の松明に灯されると花火大会の始まりで、冬の澄み渡った大空に花火が打ち上がり、雪燈籠の炎で幻想的な雰囲気に包まれた町並みを華やかに彩ります。
長野県
下伊那郡阿南町の新野の雪祭りは、春祈祷の神事の代表的な祭りです。当日に雪が降ると豊年になるという五穀豊穣祈願で、新野に雪がないときは峠まで取りに行きます。雪祭りに使用する仮面は、墨、胡粉、紅ガラだけで仕上げた素朴さが特徴です。