注目のお祭り
関西の春の訪れを告げる行事としては
まず、3月12日深夜に行われる、燃え盛る松明をもって堂内を駆け抜ける火の祭典、奈良の東大寺 二月堂修二会 (お水取り)がよく知られています。
滋賀では、琵琶湖東岸に春を呼ぶ近江八幡市日牟禮八幡宮の左義長まつり、西岸近江舞子に春の訪れを告げる比良の例祭、比良八講など。
京都では嵯峨野に春を告げる、お釈迦さまが入滅された日に勤める涅槃会に合わせた、清凉寺の嵯峨お松明式、この日には嵯峨大念仏狂言の公演もあります。
大阪で春の訪れを告げる花には、桜や梅などがあり、桜の名所は何と言っても、造幣局 桜の通り抜けです。
兵庫県は、但馬に春到来を告げる豊岡市出石町の出石初午大祭と養父市のお走り祭りがあり
和歌山では梅や桜、湯浅町のシロウオまつりなどが春の訪れを告げる風物詩として知られています。
北海道
4月 札幌の湯の杜といわれる定山渓温泉は、北海道を代表する温泉地のひとつです。定山渓温泉渓流鯉のぼりは山々に雪が残る4月上旬から新緑が芽生える5月中旬まで、約400匹の鯉のぼりが豊平川上空を泳ぎます。ビューポイントは温泉街中心部にある月見橋からの眺めです。
埼玉県
加須市は、日本有数のこいのぼりの生産量を誇る「こいのぼりの町」です。こいのぼりは、明治の初め、傘や堤灯を作っていた職人達によって作られ始めました。5月3日の加須市民平和祭には、全長111メートル、重さ730キロの世界一のジャンボこいのぼりが、利根川の上空を遊泳し、「こいのぼりのふるさと・加須」を 全国にアピールしています。
神奈川県
相模の大凧まつりの大凧の魅力は、大きさと題字で、最も大きい凧が8間(14.5メートル)四方で、材料は竹と和紙です。竹で骨組みを作った後、反りを入れ、別に和紙を貼り合わせた複数の大貼りを作り、2文字の漢字を赤と青で書く、いわゆる字凧です。大凧に書かれる題字は、その年の世相を反映したものとなっており、現在は相模原市民から募集するようになっています。
新潟県
4月中旬から5月上旬にかけて行われる加茂川を泳ぐ鯉のぼりは、加茂川の青空の下を約500匹の鯉のぼりが春風とともにいきいきと泳ぐ、加茂市の春の風物詩ともいわれるイベントです。河川敷は、毎年鯉のぼりを観にくる多くの人たちで賑わいます。飾られる鯉のぼりには、子どもが成長して使わなくなり、寄付してもらったものも含まれています。
6月菖蒲の節句を祝っておこなわれる白根大凧合戦は、畳24畳分の大凧が信濃川」の支流中ノ口川を挟んでぶつかり合い、入り乱れて凧合戦を行うもので、どちらかの大凧が切れるまで引き合い、勝負を決めます。約三百年前から行われているもので凧合戦の起こりとされています。
静岡県
5月 浜松まつりは大凧が5月の空に悠々と舞う。凧揚げまつりの一番の見どころは「糸切り合戦」で、これは、参加する各町の凧糸を絡ませ、互いに擦り合って相手の糸を断ち切る戦いです。夜は、市中心部で、お囃子の笛と太鼓、三味線の音に合わせて御殿屋台が引き回されます。美しくライトアップされた屋台には、各町様々に趣向を凝らした彫刻が浮かび上がり、祭り絵巻を見ているかのような感覚で、見るものを魅了します。
徳島県
3月中旬 鯉のぼり 秘境大歩危峡を泳ぐは三好市の景勝地、大歩危峡(おおぼけきょう)の吉野川中流域の渓谷にワイヤーを張り、全国から送られてきた鯉のぼりを約100匹近くを吉野川の川面に泳がせます。吉野川を挟んだ両岸の岩は国指定の天然記念物に指定されていますので、そこに泳ぐ鯉のぼりの大群は一見の価値があります。
愛媛県
5月5日に内子町のいかざき大凧合戦が繰り広げられる。男子の初節句を祝う伝統行事で、小田川の豊秋河原の両岸から数百流の大凧が舞いあげられる。かっては両岸が五十崎村と天神村に分かれていたことから、両岸の凧が空中で絡み合って引っ張り合い喧嘩になることから「喧嘩凧」と異名をとった。近頃はルールがあって喧嘩になることはなく、空中での壮大な凧合戦は観衆をわかせます。
長崎県
4月 長崎ハタ揚げは、出島のオランダ人の付き人だったインドネシア人が、望郷の思い忘れ難く、凧を揚げたのが始まりといわれています。長崎では凧のことを「ハタ」と呼び 長崎の凧は揚げて楽しむのではなく、他の凧と掛け合い、切り合うのが目的です。そのため、糸にはガラス粉が塗ってあり、糸同志に喧嘩させて、相手の凧糸を切って落とす仕組みになっています。