
弘前ねぷたまつり

田名部まつり

八戸三社大祭
本州最北の青森県は東側は南部と呼ばれ、西側は津軽とよばれる。両地域は、自然の気候風土に違いがあり、冬は雪が深くて寒さが厳しく夏は暑い津軽と、冬は雪は少ないうえに夏も涼しい南部です。そんな津軽の厳しい冬が津軽民謡と太棹(津軽三味線)を生んだのでしょう。
2月 ろうそくで五穀の豊凶占いをするのが弘前市沢田地区の沢田ろうそくまつりです。この地は平家の隠れ里であるとの伝承があり、平家の人々を弔うまつりともいわれるが、五穀豊穣を祈願してそれぞれにろうそくを灯し、翌朝、大きなろうそくの蝋の流れ方によってその年の豊凶を占う。
八戸えんぶりは、八戸地方に春を呼ぶ郷土芸能です。えんぶりは、その年の豊作を祈願するための祭りで、太夫と呼ばれる舞手が馬の頭に似せた華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の舞は「摺り」と呼ばれて、稲作の一連の動作である種まきや田植えなどの動作を表現したものです。また、えんぶり摺りの合間に行われる子供たちの可愛らしい祝福芸も、見る者を楽しませてくれます。
桜の名所、弘前城で桜より一足早く行われる弘前城雪燈籠まつりは約150基に及ぶ大小様々な雪燈籠や雪像が公園内に配置されます。雪燈籠は灯が雪に反射して倍も明るく、照明に映える雪の芸術です。そのほか、ローソクを灯したミニカマクラ約300基が並び、あたりは暖かそうな雪と光のファンタジーに包まれます。
7月 八戸市の八戸三社大祭は、おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮の合同の祭礼で、三神社の神輿行列と、神話や歌舞伎等を題材として製作された二十数台の山車が運行され、沿道では大きな歓声があがります。また、夜の運行ではライトアップされた山車が夜空に浮かび上がり、幻想的な風景を作り出します。これに加えて新羅神社では、加賀美流騎馬打毬(きばだきゅう)が行われます。古式馬術の一つですが、宮内庁などに伝承されているだけの非常に珍しいものです。
8月 東北の夏の三大祭りは「青森ねぶた」、「秋田の竿燈」、「仙台七夕」とされています。
夏の青森が最も熱くなるのが、津軽地方を中心とした「ねぷた」と呼ばれる祭りで県内各地で行われています。青森三大ねぶた祭りでは、青森ねぶた祭の大規模で華麗な飾りつけ、弘前ねぷたまつりの伝統ある古風な趣き、五所川原立佞武多の高さ20メートル以上、重さ16トンという巨大ネプタでしょう。そもそも「ねぶた」は暑い夏の睡魔を払う「眠り流し」と災厄を払う「人形流し」さらに盆の精霊送りである「燈籠送り」が習合したものといわれています。
下北最大規模の祭り田名部まつりは市内に繰り出す豪華絢爛な5台の山車と京都祇園祭の流れを汲む哀調を帯びた祇園囃子で知られています。最終日の深夜には、5台の山車が一堂に会して樽酒を酌み交わし、来年の再会を誓う「五車別れ」でクライマックスを迎えます。
のへじ祇園まつりにも二階層造りの山車が出ますが、先頭に立つのは弁財天を模した船山車です。それ以外の山車は朱塗りの二階造りの山車で、二階に飾り人形を立て、一階では少女たちが囃子を奏でます。お囃子は京都の祇園囃子の流れをくむと言われ、湊に出入りした上方の船が運んできた文化が伝わったものとみられています。
旧暦8月 岩木山お山参詣は「山かけ」とも呼ばれ、岩木山山頂への集団登拝儀礼です。かっては女人禁制で、登拝に参加する者は白装束に身を固め、山開きの旧暦8月1日午前零時から山頂をめざして登り始めます。松明をかざし、笛太鼓の囃子に合わせて「サイギ、サイギ」と独特の唱え言を口々に唱えながら登山する姿は壮観です。
9月 南部地方は馬の山地として名高いが、その馬の姿を模して踊られるのが、十和田市の南部駒踊です。木製の馬を腰につけ、笛・太鼓・鉦の囃子で勇壮に跳ね踊るが、その姿は原野を駆ける馬を連想させます。この駒踊りはこの地方一帯に分布しています。


青森県の花はりんごの花
青森県の鳥はハクチョウ
青森県の木はヒバ