
因島水軍まつり 海まつり
写真提供:広島県

三原やっさ祭り

尾道ベッチャー祭り
広島県はかって安芸、備後の二国でした。広島県を南北に分けてみると、安芸の芸南、備後の備南は主に海の文化圏、安芸の芸北、備後の備北は山の文化圏、その中間部の平野や盆地は野の文化圏が広がっており、それぞれの文化圏に伝承された伝統文化を今に残しています。
福山市新市町には備後一宮の吉備津神社が鎮座している。その吉備津神社の節分の日にほら吹き神事があります。節分祭の豆撒きが終わると、本殿南の広場に火の手があがり、その火のまわりに人びとが集まってくるとほら吹き神事となるのです。それぞれに自慢のネタを面白おかしく話し出すが、順番を決めて話すわけではない。夜が更けてくると色話が出るようになり、明るい笑い声が交錯する。ささやかな楽しみが盛り上がる節分です。
「神明祭」とは、もともと、左義長と小早川一族が重んじた伊勢信仰が習合したものです。2月の三原神明市は当日露店が軒を並べ、飾り人形とともに近頃はダルマ市が名物となり、三原駅前には大トンドが飾られ左義長の名残りが今も残されています。
6月 広島市にある稲荷大明神の夏祭りとうかさん大祭は「浴衣祭り」とも呼ばれるのは、この日に真夏への衣替え、浴衣の着初め日になり、女性の参詣者の多くが浴衣を着る風習となったからだいわれています。今では夜店が立ち並ぶ賑やかな祭りとして知られるようになりました。
本地の花笠踊りは四方にむかって細かく割ったシビを半円形に垂らし、これに紙花をつけた大きい花笠をかぶって踊る。体をまわす振りでは、垂れ花が美しくまわり、風流踊りらしい雰囲気に満ちあふれています。男子が女装し、小歌に合わせて踊ります。この踊り由来は、天正年間、吉川元春が南条元続を攻略したおり、壮者を踊子に装わして功を奏したのに始まるともいわれています。
6月と8月にある因島水軍まつり海まつりは、鎧兜を身に着けた武将が登場する「島まつり」、暗闇の中で幻想的な大松明が練り歩く「火まつり」、村上海賊が使っていた船を再現した「小早(こはや)」レース「海まつり」の三つで構成されますが、見ものは、約1キロメートルのコースを競う「小早」レースで、櫂のこぎ手と舵取りの船頭、太鼓を打つ人が力をあわせて船を漕ぐ姿が勇壮です。海上からの太鼓の音が鳴り響き、木造船が疾走する風景は因島の夏の風物詩となっています。
旧暦6月 厳島神社の宮島管絃祭は、京の都の平安貴族の音楽を平清盛が厳島神社に移したものである。厳島神社には雅楽舞台があって、その舞台で舞楽も演じられるが、管絃祭は船上で管絃が奏されます。波の上に流れる管絃の調べの優雅な響きと船の灯火が波に映って美しい夏の夜の祭りです。
旧暦7月 尾道市の吉和太鼓踊りは、戦国時代から江戸時代の初期の風流念仏踊りであるとみられている。吉和から浄土寺まで行列を組んで進むが、木枠で作った御座船を先頭にし、二列になった総勢百人あまりが大太鼓、小太鼓、鉦を響かせ、踊っていくのは壮観です。歴史の積み重なった港の歴史的街並みの中を、中世の名残を残す荘厳な伝統行事です。
8月 三原市には三原やっさ祭りがあります。三味線、鉦、太鼓、笛、四つ竹など賑やかなはやしと歌声にあわせて踊る、流し型の盆踊りですが、足の踊りといわれ、テンポの速い乱舞スタイルに人気があります。北前船によって運ばれた九州のハイヤ節の流れを汲むものといわれます。
11月 尾道市吉備津彦神社の秋の祭り尾道ベッチャー祭りは神輿渡御の行列の先頭にベッチャーと称する役の者が参加します。ベッチャーとは天狗面のショーキー、武悪面のベタ、般若面のソバのことで、ベッチャーと獅子が、神輿とともに市内を練り歩き、子どもを見つけると追い回し、手にした「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ無病息災が約束されると言われています。
開催日 | 開催地 | お祭り | YouTube | Wikipedia |
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節分の日 | 福山市 | 節分祭・ほら吹き神事 | ほら吹き神事 | |
2月第2金・土・日曜日 | 三原市 | 三原神明市 | 三原神明市と三原ダルマ | |
2月第2土・日曜日 | 廿日市市 | 宮島かき祭り | 宮島かき祭り | |
2月第2日曜日 | 廿日市市 | 大野かきフェスティバル | 大野かきフェスティバル | |
2月中旬から3月中旬 | 福山市 | 鞆・町並ひな祭 | 鞆・町並ひな祭 | |
3月下旬の日曜日 | 廿日市市 | 宮島清盛まつり | 宮島・清盛祭パレード | |
3月下旬から4月上旬 | 廿日市市 | 宮島 雛めぐり | 宮島 雛めぐり | |
4月15日 | 廿日市市 | 桃花祭 | 厳島神社 桃花祭 | |
5月3日から5日 | 広島市 | ひろしまフラワーフェスティバル | ひろしまフラワーフェスティバル | ひろしまフラワーフェスティバル |
5月上旬の土・日曜日 | 尾道市 | 尾道みなと祭 | 尾道みなと祭 | |
5月中旬 | 福山市 | 福山ばら祭 | 福山ばら祭 | 福山ばら祭 |
6月1日から9月上旬 | 三次市 | 三次の鵜飼 | 三次の鵜飼 | |
6月の第1金・土・日曜日 | 広島市 | とうかさん大祭 | とうかさん | とうかさん |
6月第1日曜日 | 北広島町 | 壬生の花田植え | 壬生の花田植え | 壬生の花田植 |
6月第2日曜日 | 北広島町 | 本地の花笠踊り | 本地の花笠踊り | |
6月末と8月下旬の各日曜日 | 尾道市 | 因島水軍まつり 海まつり | 因島水軍まつり海まつり | |
旧暦6月17日 | 廿日市市 | 宮島 管絃祭 | 宮島厳島神社管絃祭 | 管絃祭 |
7月第2土曜日 | 福山市 | お手火まつり | お手火神事 | お手火祭り |
7月最終土曜日 | 三次市 | 三次きんさい祭 | 三次太鼓 三次きんさい祭 | |
7月末から8月上旬 | 尾道市 | おのみち住吉花火まつり | おのみち住吉花火まつり | おのみち住吉花火まつり |
西暦偶数年の旧暦7月18日 | 尾道市 | 吉和太鼓踊り | 吉和太鼓踊り | |
8月第2金・土・日曜日 | 三原市 | 三原やっさ祭り | 三原やっさ祭り | やっさ祭り |
8月14日・15日 | 福山市 | 福山夏まつり | 福山夏まつり | |
10月第2土・日曜日 | 東広島市 | 酒まつり | 西条酒まつり | 酒まつり |
10月第2土・日曜日 | 呉市 | 亀山神社 秋祭り | 呉 亀山神社 例大祭 | |
11月1日から3日 | 尾道市 | 尾道ベッチャー祭り | 尾道ベッチャー祭り | ベッチャー祭り |
11月上旬 | 庄原市 | お通り(東城町) | 東城お通り | |
11月17日から20日 | 広島市 | 胡子大祭 | えびす講 | 胡子講 |
11月17日から翌年1月3日 | 広島市 | ひろしまドリミネーション | ひろしまドリミネーション | ひろしまドリミネーション |
大晦日 | 廿日市市 | 鎮火祭 | 宮島の大晦日 鎮火祭 |



広島県の花はモミジ
広島県の鳥はアビ
広島県の木はモミジ