
日高火防祭

チャグチャグ馬コ

盛岡さんさ踊り
面積はほぼ四国全体に相当する岩手県は、北が南部藩(盛岡藩ですが藩主が南部氏だったため南部藩とも呼ばれる 居城は盛岡城)に属し、南は伊達藩の土地で、そんなところから生活様式と気質に少し違いがあります。一般的に南部藩の人はのんびり屋で、伊達藩の人は律義者だそうです。
また、岩手県は民俗学の祖とされる柳田國男の「遠野物語」で知られる民俗のふるさと遠野市もあり民俗芸能の宝庫といわれます。
北上川流域地方には冬の裸の男と炎のまつり蘇民祭が数多く分布しているが、旧正月7日に行われる黒石寺蘇民祭が有名で、祭りのはじまる前に水垢離をとって身を浄め、やがて蘇民祭の中心となる餅と蘇民袋を争奪する壮絶な祭りをはじめます。
2月 大東大原水かけ祭りは、明暦3年(1657年)江戸に大火があり、この日を厄日と定め火防祈願の祭りとして始まったものと伝えられています。今日では、火防だけでなく厄除けも含まれており、厄年の男たちは裸で町の中を走り抜け、人々は桶を持って待ち構え、諸々の願いをこめて男達に冷水を浴びせかけるという祭りです。
4月 春の奥州市水沢日高小路の日高火防祭は、水沢城主伊達宗景公が少年時代に、江戸の振袖火事を体験し、城下に民間消防隊を組織して火防を祈願したことにはじまるといわれています。町内六組の火消し組の標識である町印を先頭にし、打ち囃子、囃子屋台が町を練るが、華麗に飾られた囃子屋台に人気が集まります。
5月 藤原まつりは中尊寺と毛越寺の法会を中心にしたまつりで、春の祭りと秋の祭りがあります。春の祭りでは「源義経公東下り行列」が有名です。藤原四代の追善法要や古風な古実式三番などの舞もあり、秋まつりは、中尊寺本堂から金色堂まで練り歩く稚児行列があり、「曲水の宴」や「薪能」など、藤原氏の栄華がしのばれる祭りになっています。
6月 滝沢市のチャグチャグ馬コは、牛馬の神である蒼前(牛馬の守護神)信仰を伝えるものです。あでやかな飾り付けとたくさんの鈴をつけた馬のパレードが行われます。初夏の緑の中を鈴を鳴らして行く馬の行列はふるさとの風物詩として有名になり、観光行事としても人気をあつめています。
8月 盆踊りでは盛岡さんさ踊りが代表的な踊りです。太鼓と「サッコラ チョイワヤッセ」という独特の掛け声に合わせて、かなり激しい動きの踊りが繰り広げられます。踊りにつれて頭に被った花笠がリズミカルに振り動かされるのも大変魅力的です。掛け声の「サッコラ」は「幸呼来」となり、幸せは呼べばやってくる、という意味だそうです。
北上市で行われる北上みちのく芸能まつりは昭和37年からはじめられた新しい祭りです。北上市周辺には、鬼剣舞、鹿踊り、神楽、田植え踊り、盆踊りなどの民俗芸能が数多く伝承されている。これらの民俗芸能は、それぞれの地域の神社の祭礼に奉納されているが、これを一堂に集めて公演する祭りです。
9月 花巻市の花巻まつりは絢爛豪華な山車が出る祭りとして知られている。この山車は人形山車を基本とし、歴史上または伝説上の場面を作り上げる風流山車です。また、この祭りでは、花巻囃子による踊りのパレード、神楽権現舞パレード、鹿踊りパレードも盛大に開催されます。
秋の軽米町の「軽米八幡宮の例祭」は軽米秋まつりと呼ばれる町民祭りになっています。祭りにはさまざまの芸能も参加するようなり、神輿渡御には、身の丈三メートルに余る猿田彦命の立像が台車に載って登場し、稚児行列や山車が供奉し、鹿踊り、虎舞、神楽も参加するので、一種の民俗芸能大会のような観を呈します。
市民のまつりとなった日本のふるさと遠野まつりは遠野でもっとも大きなイベントで、地域に伝わる60を超える伝統芸能が一堂に会する「郷土芸能の祭典」でもあります。1日目の郷土芸能パレードや共演会はもちろんですが、2日目の遠野郷八幡宮馬場で行われる「遠野南部流鏑馬」も一見の価値があります。
岩手県の花はキリ
岩手県の鳥はキジ
岩手県の木はナンブアカマツ
(岩手県の公式ホームページ)
