
西大寺会陽
写真提供:岡山県観光連盟

勝山のお雛まつり

備中たかはし松山踊り
岡山県はかって備前、備中、美作の三国から成り、「桃太郎の鬼退治」を生んだ吉備の文化と瀬戸内海の航路を通じての中国大陸の文化、中国山脈を越えてきた出雲文化、奈良や京都からの上方文化などと融合して独自の伝統文化を熟成してきました。
2月の美作市顕密寺では、上餅、下餅、三方(木製台)合わせて総重量185キログラムもある巨大な鏡餅を運ぶ五大力餅会陽が行われます。この祭は後鳥羽上皇が隠岐の島に配流される途中、この寺に立ち寄り国家安泰と開運招福を祈願し、近隣の農民が献上した米5斗で大きい重ね餅を作り献上したことが由来といわれています。会陽では、力自慢の人たちが、2段の餅を持ち上げ声援を受けながら、誰が一番遠くまで運べるか競います。
同じ2月に岡山市の西大寺では二週間の修法の最終日の結願の日に西大寺会陽(はだか祭り)があります。本堂で投下される「シンギ」と呼ばれる宝木を奪い合うために、褌一つになった裸男たちが群れ、勇壮なもみあいを演じ、柄杓でかけられた水が、たちまち水蒸気になってしまうほどの熱気に満ち溢れます。
倉敷市の五流尊瀧院お日待大祭は修験道の山伏の祭りです。山伏たちは山伏装束で採灯大護摩供養が行われ、法螺貝の合図で入場した山伏たちは、悪魔を射落とす法弓の儀から法剣の儀を行い、斧によって護摩壇を浄めます。護摩の火が赤々と燃えさかり、参詣者はその火に手をかざし、身体の患部にあて御利益を願う。伝統の祭りで古式を伝える祭りです。
3月 江戸中期以降、勝山藩の城下町として繁栄した真庭市勝山で勝山のお雛まつりが行なわれます。 旭川最上流の舟運発着所でもあった勝山は、勝山町並み保存地区として歴史的な家並みが保存されていますが、町並み保存地区から新町商店街の1kmの間の160軒もの家に伝来の御殿雛、江戸時代の雛人形などが展示されます。
5月 布施神社のお田植祭は布施神社の境内で行われる豊年祈願の行事である。境内を浄める獅子の練り舞のあと、「荒起こし」「しろかき」「くめしろ」「田植え」の神事が繰り広げられ、最後に殿様と福太郎が登場して滑稽な諸作を演じる。殿様と福太郎が様々な掛け合いが繰り広げられ、見物人は笑いに包まれるが、殿様は決して笑ってはならない。殿様が笑うとその年は不作になるといわれるからです。
笠岡市のおしぐらんごは源平の舟いくさが発端で「船漕ぎの競争」とも言われています。2隻の和船に6人ずつのこぎ手が乗り、源氏方と平家方に分かれて金浦湾の沖合いから陸の方をめざして競争します。漁業者の減少から一時は中止となったが地元の努力により復活し、盛大に挙行されています。
お盆の時期に行われる備中たかはし松山踊りは、3日間通して踊られる「松山踊り(地踊り)」「ヤトサ踊り」は参加型の踊りで、誰でも踊りの輪に入れます。優雅な身のこなしの松山踊り、軽快なリズムのヤトサ踊りと相反するイメージの踊りを交互に踊り続けます。1日だけ披露される武士を中心に踊られた「仕組踊り」もあり、高梁市の伝統芸能として市民に愛され続けています。
笠岡港の南に浮かぶ白石島には白石踊りと呼ばれる華麗な盆踊りがよく知られています。踊りには、男踊り、女踊り、笠踊り、娘踊りなどがあり、それぞれに踊り衣装が違っているが、これらの踊り手が一つの音頭、一つの太鼓に合わせて、それぞれに振りを違えて踊ります。踊りの輪は華やかで、その美しさには惹かれるものがあります。
10月 倉敷市の鴻八幡宮の秋祭りは、十数台のだんじりが曳きまわされる盛大な祭りです。八幡宮の神輿が地区内を巡行し、だんじりは境内に勢ぞろいする。ここのだんじりは岸和田のだんじりに似て機動性にすぐれており、勇壮に曳きまわされます。地区どうしの対抗意識が強く、その地区ごとの装束を着た老若男女が力を合わせてだんじりを盛り立てます。だんじりからは篠笛、胴長太鼓 締太鼓、鐘などの演奏がだんじりの動きに合わせて聞こえてきます。
真庭市の久世祭りは久世地区の5つの神社の神輿が繰り出す五社立会祭りです。昼は町の中心を神輿5台が先行し、その後を鐘と太鼓の町まわり囃子を奏でながら、10社のだんじりが付き従う巡行があります。 夜は見どころの、鉄板で覆っただんじりの後部を、勢いをつけてぶつけあう「だんじり喧嘩」が行われる、非常に迫力のあるお祭りです。
吉備中央町の町内八社の神輿が、樹齢500年を越えると言われる杉や桧の森に覆われた総社宮に参集する加茂大祭は各神社の獅子舞、棒使い、毛槍練りなどが奉納されたあと、歓声を上げて、八社の神輿が揃って高々と差し上げられる「セイタカ(背高)」と称する一瞬は壮観です。
開催日 | 開催地 | お祭り | YouTube | Wikipedia |
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2月第1日曜日 | 美作市 | 五大力餅会陽 顕密寺 | 顕密寺五大力餅会陽 | |
2月の第3土曜日 | 岡山市 | 西大寺会陽(はだか祭り) | 西大寺会陽(はだか祭り) | 西大寺 (岡山市) |
旧暦の1月23日・24日 | 倉敷市 | 五流尊瀧院お日待大祭 | 倉敷市 五流尊龍院 護摩供養 | |
3月上旬5日間 | 真庭市 | 勝山のお雛まつり | 勝山のお雛まつり | 勝山のお雛まつり |
3月下旬から4月上旬 | 津山市 | 津山さくらまつり | 津山さくらまつり | 津山城 |
4月上旬 | 岡山市 | 岡山さくらカーニバル | 岡山さくらカーニバルの桜吹雪 | |
4月下旬 | 和気町 | 藤まつり(和気町公式ホームページ) | 日本一の藤まつり | |
5月5日 | 鏡野町 | 布施神社のお田植祭 | 布施神社 お田植祭 | |
5月下旬から6月初旬の日曜日 | 笠岡市 | おしぐらんご | おしぐらんご | おしぐらんご |
7月下旬の土曜日 | 倉敷市 | 倉敷天領夏祭り | 倉敷天領夏祭り | |
7月下旬の土・日曜日 | 倉敷市 | 水島港まつり | 水島港まつり | |
7月30日 | 岡山市 | 玉井宮東照宮 夏祭(輪くぐり) | 玉井宮東照宮 | |
7月下旬から8月下旬(お盆) | 真庭市 | 大宮踊 | 大宮踊 | |
8月 | 岡山市 | 夏の烏城灯源郷 | 夏の烏城灯源郷 | |
8月の第1土・日曜日 | 岡山市 | おかやま桃太郎まつり | おかやま桃太郎まつり | おかやま桃太郎まつり |
8月の第1土・日曜日 | 岡山市 | うらじゃ | うらじゃ | うらじゃ |
8月上旬の土・日曜日 | 玉野市 | 玉野まつり | 玉野まつり | |
8月13日から15日 | 笠岡市 | 白石踊り | 島の盆・白石踊 | 白石踊 |
8月14日深夜より15日未明 | 美咲町 | 両山寺護法祭 | 両山寺 護法祭 | 護法祭 |
8月14日から16日 | 高梁市 | 備中たかはし松山踊り | 備中たかはし松山踊り | 松山踊り |
8月16日 | 和気町 | 和文字焼きまつり(和気町公式ホームページ) | 仕掛け花火和文字焼きまつり | |
10月第2土・日曜日 | 倉敷市 | 鴻八幡宮の秋祭り | 鴻八幡宮例大祭 | 鴻八幡宮 |
10月第3土・日曜日 | 備前市 | 備前焼まつり | 備前焼まつり | 備前焼 |
10月第3日曜日 | 吉備中央町 | 加茂大祭 | 御神幸 加茂大祭 | |
10月24日から26日 | 真庭市 | 久世祭り | 久世だんじり喧嘩 | 久世祭り |
10月最終土・日曜日 | 倉敷市 | 乙島祭り 戸島神社 | 戸島神社秋季例大祭 | |
11月第2日曜日 | 矢掛町 | 矢掛の宿場祭り 大名行列(矢掛町公式ホームページ) | 矢掛の宿場まつり | |
毎月第1日曜日 | 岡山市 | 備前岡山京橋朝市 | 備前岡山京橋朝市 |



岡山県の花はももの花
岡山県の鳥はきじ
岡山県の木はあかまつ