
灘のけんかまつり
兵庫県には五つの顔があるといわれています。播磨には備前。但馬には因幡、そして淡路には讃岐や阿波の文化が流れ、摂津には大阪の、丹波には京都の顔があり、いづれの顔も接触した地域の文化の影響を受けています。
節分の行事として、長田神社の古式追儺式は室町期から続く神事で、神々のお使いとして「鬼」が登場します。7匹の鬼が、松明の炎で種々の災いを焼き尽くし、太刀の刃で寄り来る不吉を切り捨て、一年間の無病息災、家内安全を願って踊ります。追儺式の最後は餅割行事で、餅割鬼と尻くじり鬼が餅を割るための所作を繰り返しながら踊るのが見ものです。
2月 鬼も災いを防ぐものとされ、開山の法道上人の指導で始められたと伝えられている谷川常勝寺の鬼こそは法道仙人役の子供と鬼役の松明持、槍持、釖持、錫杖持の四鬼は法会の終わったあと、本堂正面で法縲貝、太鼓、鐘、鉦等の囃子に合わせ、本堂のまわりを一周して松明を投げる丹波では珍しい鬼追行事です。
淡路島の春は淡路だんじり祭りとともにやってくる。淡路島各地には300を超す神社があり、3350基以上のだんじりが各地の祭礼をにぎわしている。島で一番多いのが「布団だんじり」で五段重ねの真っ紅な布団が目に飛び込んできます。
5月 豊岡市出石町の出石神社では出石神社の幟まわしが行われる。少年たちの祭礼行事で、竹ボラ役、囃子歌役、幟まわし役を決め、神社境内で幟まわしをしたあと、初節句の家をまわって同じように幟まわしを行う。節句の行事として珍しいものです。
楠公祭は、楠木正成公の命日である5月25日を本祭として、その前後に宵宮祭と翌日祭が開催されています。境内に特設ステージが設置され、様々な神賑行事が行われます。詩吟舞や和太鼓演奏、武士道剣会の形道奉納、阿波踊り、日舞、マジック、ポップスなど、賑やかなステージを見物できます。5年ごとに武者行列も開催され、より一層賑わいを見せます。行列には豪華なゲストが甲冑などの衣装を身につけて、湊川神社から神戸の街を巡行する大イベントです。
8月 貴布禰だんじりまつりの1番の見どころは、向かい合っただんじり同士が、まるで相撲の様な取っ組み合いを行う「山合わせ」です。このだんじりの特徴は「棒鼻(担い棒の先端)」が大きく前へ張り出しているところで、この棒鼻を高々と差し上げたうえで、だんじり同士が組み合う豪快な祭りです。
神戸の代表的な夜景スポット、メリケンパークを舞台に開催されるこうべ海の盆踊りは関西最大級の大盆踊り大会です。全国の代表民謡を生唄、生演奏に合わせて踊れることが最大の特色で、たくさんの屋台も多数出店する神戸の夏の風物詩となっています。
10月 赤穂市坂越の坂越大避神社の船祭りは、瀬戸内三大船祭りとも呼ばれる盛大な御船祭りです。獅子舞や櫂伝馬の競争などもあるが、生島に御旅が行われる櫂伝馬、獅子船、頭人船、楽船、神輿船、議員船、歌船の順での海上渡御は圧巻です。
灘のけんかまつりは姫路市の松原八幡神社で行われる秋季例祭です。締め込み姿の男たちが3基の神輿を激しくぶつけ合う「神輿合わせ」は、御旅山のふもとの広場で行われ、「ドスン」という大きな音とともに土煙が上がると、大勢の見物客から歓声と拍手が上がる。豪華な装飾の複数の「屋台」を寄せ合い力比べをする「練り合わせ」もあり、会場は熱気に包まれます。
毎年、赤穂義士たちが討ち入りを果たした12月14日に、赤穂市最大のイベントとして開催される赤穂義士祭。パレード最大の目玉である「義士行列」は、意気揚々と泉岳寺へ向かう四十七士たちが、観客、を元禄絵巻さながらの世界へと誘います。



兵庫県の花はノジギク
兵庫県の鳥はコウノトリ
兵庫県の木はクスノキ